
「保育士になりたいけれど、ピアノがまったく弾けない」
「実技試験でピアノが必要なら、自分には無理かも……」
そんな不安を感じていませんか。
保育士というと、ピアノを弾きながら子どもたちと歌う姿を思い浮かべる方も多いでしょう。
でも、保育士試験の実技試験では、必ずピアノを選ぶ必要はありません。
実技試験は「音楽」「造形」「言語」の3分野から2分野を選んで受験します。
そのため、ピアノが苦手な方は「造形+言語」を選び、ピアノなしで合格を目指すことができます。
「でも、絵もそんなに得意じゃない」
「人前で話すのも緊張する」
そんな方も大丈夫です。
造形は芸術作品を競う試験ではありません。言語も、俳優のように演技する試験ではありません。
保育の場面をイメージし、子どもたちの姿を見取りながら分かりやすく表現することが大切です。
この記事では、保育士試験の実技試験をピアノ以外で受験したい方に向けて、「造形+言語」の試験内容や独学でできる対策法をやさしく解説します。
学生さんはもちろん、家事や育児をしているお父さん、お母さん、仕事を続けながら資格取得を目指す社会人やシニアの方も、ぜひ参考にしてください。
保育士実技試験はピアノなしでも合格できる
まず一番お伝えしたいことは、「ピアノが弾けないから保育士になれない」ということはない、という点です。
保育士試験の実技試験には、自分で選べる仕組みがあります。
実技試験は音楽・造形・言語から2分野を選ぶ
保育士試験の実技試験では、
・音楽に関する技術
・造形に関する技術
・言語に関する技術
の3分野から2分野を選択します。
音楽では、課題曲の演奏や歌唱があります。
ピアノ、ギター、アコーディオンなどを用いて演奏しますが、音楽を選ばなければ演奏する必要はありません。
そこで、ピアノが苦手な方に選ばれやすいのが「造形+言語」です。
造形では絵を描き、言語では子どもたちに向けてお話をします。
「保育士試験=ピアノ必須」と思っていた方にとっては、少し安心できるのではないでしょうか。
造形+言語ならピアノを弾く必要はない
実技試験では、出願時に受験する2分野を選びます。
造形と言語を選択すれば、試験当日に突然ピアノを弾かされることはありません。
ただし、
「絵が上手ではないと造形は無理」
「話すのが得意でないと言語は無理」
と思う必要もありません。
どちらも、練習するポイントがあります。
特に造形は、上手な絵よりも「条件を満たしているか」「保育の場面が伝わるか」が大切です。
言語も、大きな演技をすることより、目の前にいる子どもたちへ分かりやすく語りかけることが重要です。
選んだ2分野とも合格基準を満たす必要がある
実技試験は各分野50点満点です。
選択した2分野の両方で、6割以上の得点が必要です。
例えば、造形で高い点数を取れても、言語が合格基準に届かなければ実技試験全体としては合格できません。
そのため、
「絵は得意だから造形だけ練習しよう」
という進め方ではなく、2分野をバランスよく準備することが大切です。
「独学でどの教材を選べばよいか迷っている」「一人で学習計画を立てるのが不安」という方は、まず教材やサポート内容を確認してみましょう。すぐに申し込む必要はありません。無料資料を見て、自分に合う学び方か判断できます。
筆記試験から実技試験まで、保育士資格取得の流れを詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
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ピアノ以外なら「造形+言語」|実技試験の内容を知ろう
独学で対策を始める前に、まず試験で何をするのか理解しておきましょう。
内容を知らないまま練習を始めると、必要以上に難しく感じてしまいます。
造形は保育の一場面を45分で描く
造形では、試験当日に提示されたテーマや条件をもとに、保育の一場面を絵で表現します。
試験時間は45分です。
指定された大きさの枠の中に、色鉛筆などを使って描きます。
例えば、
「園庭で遊んでいる場面」
「室内で制作を楽しんでいる場面」
「子どもと保育士が一緒に活動している場面」
など、保育の様子をイメージして描きます。
ここで大切なのは、美術作品のような絵を描くことではありません。
誰が何をしているのか。
どのような保育場面なのか。
子どもたちと保育士の関わりが伝わるか。
こうした点を意識します。
絵が苦手でも「型」を覚えると描きやすくなる
「人物を描くのが苦手」という方もいるでしょう。
最初から複雑なポーズを描く必要はありません。
まずは、
・立っている子ども
・座っている子ども
・走っている子ども
・しゃがんでいる子ども
・保育士
・机や椅子
・園庭の遊具
などを繰り返し練習します。
何度も描いていると、自分なりの「描きやすい型」ができてきます。
例えば、同じ丸い顔、同じ目、同じ手足の描き方でも構いません。
大切なのは、条件を満たしながら時間内に完成させることです。
言語は3歳の子どもたちを想定してお話する
言語では、目の前に3歳くらいの子どもたちがいることを想定し、決められた時間でお話をします。
絵本や台本を見ながら読むのではありません。
そのため、あらかじめ物語を覚えておく必要があります。
ただし、文章を一字一句暗記する必要はありません。
むしろ、
「この場面では少しゆっくり話そう」
「ここは驚いた表情にしよう」
といった工夫をしながら、子どもたちへ届くように話すことが大切です。
ご家庭でお父さん、お母さんが絵本を読むときも、単に文章を読むだけではありませんよね。
子どもたちの表情を見ながら、声の大きさを変えたり、少し間を取ったりします。
言語試験も、それに近いイメージです。
造形を独学で合格するための対策法
造形は、自宅でも十分練習できます。
紙と色鉛筆があれば始められるため、費用を抑えて対策したい方にも取り組みやすい分野です。
まず人物の基本パターンを練習する
いきなり45分の模擬試験を行う必要はありません。
まずは人物を描く練習をしましょう。
例えば、
正面を向いている子ども。
横を向いている子ども。
座っている子ども。
走っている子ども。
保育士。
この5種類ほどを繰り返すだけでも、かなり描きやすくなります。
また、表情も練習しておきましょう。
笑っている表情。
驚いている表情。
真剣に遊んでいる表情。
少し違いをつけるだけで、保育場面が伝わりやすくなります。
子どもたちが「何を楽しんでいるか」を意識する
造形では、人物を配置するだけで終わらないようにします。
例えば「秋の園庭で遊ぶ」という場面なら、
落ち葉を拾っている子ども。
友だちに葉っぱを見せている子ども。
集めた落ち葉を袋へ入れている子ども。
そのそばで様子を見守る保育士。
このように「何をしているのか」が伝わるようにします。
実際の保育でも、子どもたちが活動をしたかどうかだけを見るわけではありません。
何に興味を持ったのか。
友だちとどのように関わったのか。
その姿を見取りながら、次の育ちを支える関わりを考えます。
こうした視点を持って描くと、自然な保育場面になります。
最後は45分を計って練習する
人物や背景がある程度描けるようになったら、本番を意識します。
実際に45分を計りましょう。
例えば、
5分で問題を読み、構図を決める。
15分で人物と背景を下描きする。
20分で色を塗る。
残り5分で条件を確認する。
といった時間配分です。
毎回同じ時間配分で練習すると、「この時点までに人物を描く」という感覚が身につきます。
上手に描こうとして一部分に時間を使いすぎるより、まず時間内に完成させることを意識しましょう。
言語を独学で合格するための対策法
言語も、自宅で繰り返し練習できます。
特別な道具はほとんど必要ありません。
ただし、自分では話し方のクセに気づきにくいため、少し工夫して練習すると効果的です。
まず時間内に収まる話し方を作る
最初は、お話を最後まで話して時間を計ります。
早く終わってしまう場合は、少しゆっくり話します。
反対に長くなりすぎる場合は、説明を短くします。
大切なのは、難しい言葉をたくさん使うことではありません。
3歳くらいの子どもたちが聞いて分かる言葉を意識します。
文章も短くします。
声に出してみて、「自分が子どもだったら理解できるかな?」と考えてみましょう。
スマートフォンで自分を撮影する
独学では、スマートフォンで自分を撮影する方法がおすすめです。
実際に椅子へ座り、試験を想定して話します。
撮影後に確認してみましょう。
早口になっていないか。
声が小さすぎないか。
表情が硬くないか。
下ばかり見ていないか。
不自然に体が揺れていないか。
自分では気づかなかった部分が見えてきます。
最初は自分の姿を見ることに少し抵抗があるかもしれません。
ですが、1回目と10回目を比べると、話し方が変わっていることに気づけるでしょう。
「演じる」より「子どもたちに伝える」
言語では、役者のような演技をする必要はありません。
意識したいのは、目の前に子どもたちがいるということです。
少しゆっくり話す。
大事な場面では間を取る。
登場人物によって声の調子を少し変える。
子どもたちの目を見るように、前へ視線を向ける。
そうした小さな工夫で、話が伝わりやすくなります。
保育では、子どもたちの反応を見ながら関わります。
「伝えたから終わり」ではありません。
相手の姿を見取りながら、「伝わっているかな」と考える姿勢が大切です。
言語試験でも、その感覚を意識してみてください。
保育士実技試験は独学できる?注意点とデメリット
造形と言語は独学でも対策できます。
一方で、独学ならではの難しさもあります。
独学なら費用を抑えて対策できる
造形なら、色鉛筆や紙があれば練習できます。
言語なら、スマートフォンがあれば撮影できます。
そのため、できるだけ費用を抑えたい学生さんや主婦、シニアの方には取り組みやすい方法です。
過去の課題を参考に、自分で計画を立てて練習できる方なら、独学でも十分挑戦できます。
独学の弱点は「合格レベルか判断しにくい」こと
難しいのは、自分の作品や話し方を客観的に判断することです。
造形では、
「人物は描けているけれど、構図はこれで大丈夫?」
「色の塗り方は薄すぎない?」
「保育場面として伝わっている?」
と迷うことがあります。
言語でも、
「自分ではゆっくり話しているつもりだけれど、本当に聞き取りやすい?」
という疑問が出てきます。
自分だけで判断しにくくなったら、模範作品や模範動画を見ることも一つの方法です。
2分野をバランスよく練習する必要がある
もう一つ注意したいのが、得意な分野ばかり練習してしまうことです。
例えば絵が好きな方は、造形の練習が楽しくなります。
すると言語の練習が後回しになることがあります。
しかし、実技試験では2分野とも合格基準を満たす必要があります。
1週間の中で、
月・水・金は造形。
火・木・土は言語。
と決めるなど、両方を練習する仕組みを作るとよいでしょう。
独学で不安なら四谷学院の実技試験対策も選択肢
「できるだけ独学で頑張りたい」
そう考えて始めたものの、
「本当にこの方法で合っているのかな?」
と感じることもあります。
そんなときは、実技試験に特化した教材を利用する方法もあります。
実技試験対策だけを受講できる
四谷学院では、筆記試験の講座とは別に、実技試験対策だけを受講できます。
2026年8月現在、実技試験対策講座は9,800円です。
「筆記試験は独学で合格できた」
「でも実技試験だけは見本を見ながら対策したい」
という方にも利用しやすい内容です。
音楽・造形・言語の3分野の教材が用意されており、自分が選択した分野を中心に学習できます。
造形は合格者の作品や人物の描き方を確認できる
造形で独学が難しいと感じやすいのは、「どのくらい描ければよいのか」が分からない点です。
四谷学院の実技試験対策では、
人物の描き方。
構図。
色の塗り方。
時間配分。
人物練習シート。
合格者の作品。
などを確認できます。
模範となる作品を見ることで、自分の絵と比較しやすくなります。
独学で練習しているけれど、「この描き方で大丈夫?」「どのくらいできればよいの?」と不安になった方は、四谷学院の実技試験対策を確認してみましょう。
言語はシナリオや模範動画で練習できる
言語では、実際に人が話している姿を見ることが参考になります。
四谷学院では、課題のお話を練習するためのシナリオや模範動画が用意されています。
話すスピード。
表情。
目線。
身振り。
登場人物の演じ分け。
こうしたポイントを確認できます。
一度見本を確認してから自分を録画すると、
「少し早口だった」
「もっと前を見たほうがよい」
と改善点を見つけやすくなります。
添削を受けたい場合は別途費用が必要
注意したいのは、実技試験対策講座9,800円だけでは、添削指導は含まれていない点です。
自分の作品や実演を専門家に直接確認してもらいたい場合は、別途オプションを検討します。
そのため、
「模範作品や動画を参考に、自分で練習したい」
という方は基本講座。
「自分の改善点まで具体的に知りたい」
という方は添削も検討する。
という選び方が分かりやすいでしょう。
まず教材や実技対策の内容を確認し、自分に必要なサポートかどうかを考えてみましょう。
筆記試験も含めて通信講座を比較したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
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保育士実技試験についてよくある質問
ピアノがまったく弾けなくても保育士になれますか?
はい。
実技試験で造形と言語を選択すれば、ピアノを使わずに保育士資格取得を目指せます。
ただし、資格取得後に働く保育園やこども園によっては、日常の保育でピアノを使う場合があります。
必要になったときに、簡単な童謡から少しずつ練習する方法もあります。
絵が苦手でも造形を選べますか?
選べます。
造形は、芸術作品の上手さだけを評価する試験ではありません。
条件に沿って、保育の一場面を分かりやすく表現することが大切です。
人物の基本パターンを繰り返し練習すると、絵が苦手な方でも描くスピードは上がっていきます。
人前で話すのが苦手でも言語を選べますか?
人前で話すことが苦手な方でも、練習できます。
最初は一人で声に出します。
次にスマートフォンで撮影します。
慣れてきたら、ご家族などに聞いてもらいます。
少しずつ人に見られる状況へ慣れていきましょう。
実技試験の練習はいつから始めればいい?
まずは筆記試験対策を優先して構いません。
ただし、造形も言語も繰り返し練習することで慣れていきます。
筆記試験の勉強中でも、週末に人物を1人描く。
お風呂の後に3分だけ声に出して話す。
その程度から始めてもよいでしょう。
短い練習を積み重ねることで、筆記試験後の負担を減らせます。
まとめ|これから試してみたい工夫
保育士試験の実技試験は、ピアノが弾けなくても合格を目指せます。
音楽・造形・言語の3分野から2分野を選ぶため、ピアノが苦手な方は「造形+言語」を選択できます。
造形では、上手な絵を描くことだけが目的ではありません。
保育の場面をイメージし、子どもたちがどのように遊び、保育士がどのように関わっているのかを表現します。
言語では、演技の上手さだけではなく、目の前の子どもたちへ伝わるように話すことが大切です。
これから試してみたい工夫として、まず造形を45分、言語を3分で一度練習してみましょう。
実際にやってみることで、
「絵を描く時間が足りない」
「話が早く終わりすぎる」
「自分では思ったより早口だった」
といった課題が見えてきます。
その課題こそ、次に練習するポイントです。
独学で進められそうなら、そのまま繰り返してみましょう。
一方で、
「合格できるレベルなのか分からない」
「見本を確認してから練習したい」
と感じたときは、実技試験対策の教材を利用する方法もあります。
保育士は、子どもたちに一方的に何かを教える仕事ではありません。
子どもたち一人ひとりの表情や興味、友だちとの関わりなど、その姿を丁寧に見取りながら育ちを支える仕事です。
また、お父さん、お母さんをはじめとするご両親や親御さんの気持ちに寄り添い、子育てを一緒に支える役割もあります。
「ピアノができない」という理由だけで、保育士への道を諦める必要はありません。
まずは、造形を1枚描くこと、3分のお話を声に出してみることから始めてみませんか。
造形や言語を独学で練習してみて、「見本を見ながら対策したい」と感じた方は、四谷学院の実技試験対策を確認してみましょう。
筆記試験からまとめて学習したい方はこちらから確認できます。
「実技だけではなく、筆記試験や学習方法も含めて講座を比較したい」という方はこちらも参考にしてください。
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