子育て

【解説】1号認定で入園にあたっての園選びとチェックポイント

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幼稚園や認定こども園の入園を検討していると、必ず出てくるのが「1号認定」という言葉です。

「そもそも1号認定ってなに?」
「自分の家庭はどの認定になるの?」
「園を選ぶときに何を基準にすればいい?」

初めて耳にする親御さんにとっては、制度が複雑でわかりにくい部分も多いでしょう。

この記事では、1号認定の基礎知識から入園の流れ、園選びのチェックポイント、メリット・デメリットまで をわかりやすく整理しました。園選びで迷っている方が、安心して入園準備を進められるよう、具体的な視点と提案もお伝えします。

1号認定とは?制度の基本を理解しよう

認定こども園の仕組み

認定こども園は、幼稚園と保育園の機能を併せ持つ施設です。利用する家庭の状況に応じて、子どもは「1号・2号・3号」のいずれかの認定を受けます。

  • 1号認定:満3歳以上で「教育」を希望する子ども(主に専業主婦・短時間勤務家庭向け)

  • 2号認定:満3歳以上で「保育」を必要とする子ども(共働き家庭など)

  • 3号認定:0〜2歳で「保育」を必要とする子ども

1号認定の対象と特徴

  • 満3歳から小学校就学前まで

  • 主に「教育時間(9時〜14時程度)」を利用

  • 費用は幼児教育無償化により基本部分は無料(給食費や行事費は別途)

  • 申請は園に直接行うケースが多い

👉 1号認定は「幼稚園に通う」のと同じイメージ。ただし園によって延長保育が利用できるかは異なります。

1号認定で入園する流れ

入園申込みの時期

園によって異なりますが、多くは 前年の秋(10〜11月頃) に翌年度入園の募集が行われます。人気園は早めに定員が埋まるため、夏頃から情報収集を始めると安心です。

必要な書類と手続き

  • 入園願書(園で配布)

  • 健康診断票

  • 家庭の状況を記入する書類

※2号・3号認定と異なり、市区町村を通さず園に直接申し込むケースが多いです。

手続きの違い

  • 1号認定:園と直接やりとり → 願書提出 → 面接・抽選 → 合格発表

  • 2号・3号認定:自治体を通じて申請 → 利用調整 → 入所決定

園選びで押さえておきたいチェックポイント

教育方針

モンテッソーリ教育、レッジョ・エミリア、IB教育など、園によって特色があります。家庭の教育観や子どもの個性に合う方針かどうか確認しましょう。

保育時間・延長保育

1号認定は基本的に14時前後で降園となるため、延長保育があるかどうかが重要です。共働きであっても短時間勤務や祖父母サポートがあれば1号認定を選ぶ家庭もあります。

食事(給食・お弁当)

  • 完全給食か週数回お弁当か

  • アレルギー対応はどうなっているか
    毎日の負担に直結するので要確認です。

園の雰囲気・先生の関わり

実際に見学して、先生が子どもとどう関わっているかを観察しましょう。明るい声かけや、子どもが安心して活動している様子が見られるかがポイントです。

行事や保護者参加

参観日や運動会、発表会など、保護者がどの程度参加を求められるかも確認しておきましょう。

1号認定で入園するメリットとデメリット

メリット

  • 教育カリキュラムが充実している

  • 幼児教育無償化で費用面の負担が軽い

  • 幼稚園型の環境で「集団生活に慣れる」経験ができる

デメリット

  • 保育時間が短く、働き方によっては不便

  • 延長保育が利用できない園もある

  • 長期休暇(夏休み・冬休み)があるため、家庭の対応が必要

👉 フルタイム共働きには2号認定の方が適している場合も。施設の状況と家庭のライフスタイルに合わせて考えてみてくださいね。

1号認定から新2号認定への変更について

子どもが1号認定で入園していても、家庭の就労状況や生活環境が変わることで「新2号認定」へ切り替えられる場合があります。

新2号認定とは?

  • 対象:満3歳以上で、保護者が就労・疾病などにより保育の必要性がある子ども

  • 特徴:教育部分(1号)に加えて、預かり保育を利用するための費用が補助される仕組み

  • 目的:1号認定家庭でも、共働きやフルタイム勤務が増えた場合に安心して長時間預けられるようにする

変更の流れ

  1. 保護者の就労状況が変化(例:仕事を始める、勤務時間が増える)

  2. 市区町村に「新2号認定申請」を提出(就労証明書などが必要)

  3. 認定が下りると、預かり保育の利用料が補助対象となる

  4. 実際の利用は園の体制(預かり保育の有無・時間)により異なる

注意点

  • 園によっては預かり保育の定員や時間が限られているため、事前確認が必要

  • 新2号認定になっても、基本の教育時間(9時〜14時程度)は1号と同じ

  • 追加の保育時間分が「補助対象」となるイメージ

👉 共働きや転職など生活が変わる可能性がある家庭は、入園前から「新2号認定に対応している園かどうか」を確認しておくと安心です。

園見学・説明会で確認しておきたいこと

  1. 子どもの活動の様子(自由遊び・集団活動のバランス)

  2. 園庭や遊具、教室の安全性・広さ

  3. 先生が子どもにどんな声かけをしているか

  4. 保護者の声(説明会や口コミも参考になる)

  5. 延長保育・課外活動・預かり保育の有無

👉 質問例:「延長保育はありますか?」「給食は週に何回?」「保護者の参加行事は年間でどのくらい?」

よくある質問Q&A

Q1:1号認定でも延長保育は利用できる?

A:園によります。私立幼稚園やこども園では、預かり保育を有料で実施しているところも多いです。

Q2:入園後に2号や3号へ切り替えられる?

A:家庭の状況が変わり、就労証明などが提出できれば、途中から2号認定に切り替えることも可能です。

Q3:途中入園はできる?

A:定員に空きがあれば可能。ただし年度途中の募集は少なく、希望園に入れないこともあります。

まとめ

  • 1号認定は「満3歳以上で教育を希望する子ども」が対象。幼稚園型の利用に近い制度。

  • 新2号認定は「教育+預かり保育支援」が受けられる制度。
  • 入園手続きは園に直接申し込み、面接や抽選を経て決定するケースが多い。

  • 園選びでは 教育方針・保育時間・給食・先生の雰囲気・保護者参加 をチェックすることが大切。

  • メリットは教育内容と費用面、デメリットは保育時間の短さや長期休暇対応。

  • 家庭のライフスタイルに合った園を選ぶことで、子どもも保護者も安心した園生活を送れる。

👉 今日からできる第一歩は、「気になる園の見学日程を調べて、実際に足を運ぶこと」。制度や資料だけでは分からない園の雰囲気を感じられます。

  • この記事を書いた人

かつおう

奈良県在住。自然の中でのびのびと育つ9歳の娘と6歳の息子のパパ。IT×マネジメント×脳科学を駆使して、職員と子どもたちの自立をはぐくむ保育に取り組むこども園の園長。

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