「保育士の資格を取りたいけど、子育てや家事があって勉強時間が取れない」
「独学で本当に合格できるの?」
「一度に全部合格するのは無理」
そんな悩みを抱えるお母さんは少なくありません。
保育士試験は国家資格であり、試験範囲は9科目と広く、一度に全てを合格するのは大変です。しかし実は、科目ごとの合格が3年間有効になる「科目合格制度(合格科目の免除)」があるため、複数年に分けて段階的に合格することができます。
長い目で見て計画的に、科目免除制度を活用すれば、無理なく独学での合格が十分可能です。
この記事では、筆記試験の仕組み、独学での勉強法、科目免除制度を使った効率的な学習方法、お母さんに合った工夫を徹底解説します。
保育士試験の筆記試験とは
実施概要
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年2回実施(前期・後期)
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マークシート形式
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9科目に分かれ、各科目6割以上で合格
出題科目
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保育原理
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教育原理・社会的養護
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子どもの保健
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子どもの食と栄養
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保育の心理学
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子どもの家庭支援と福祉
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保育実習理論
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社会福祉
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保育実習
幅広い知識が問われますが、生活や子育て経験で学んだことと重なる部分も多いです。
合格科目の免除(科目合格制度)を理解しよう
制度の仕組み
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各科目ごとに合否が判定される
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1科目でも6割以上で合格すれば、その科目は 3年間有効(免除扱い)
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有効期間内に9科目すべてを合格すれば筆記試験全体に合格
例:3年間で少しずつ合格する流れ
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1年目:子育て経験を活かしやすい「保育原理」「子どもの保健」などを重点的に学び、部分合格
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2年目:暗記科目(社会福祉など)に集中
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3年目:残りの苦手科目を仕上げ、全科目合格へ
メリット
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一度に9科目を勉強する必要がない
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忙しいお母さんでも計画的に取り組める
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得意分野を先に合格させてモチベーションを高められる
独学で筆記試験に挑戦するメリット・デメリット
独学のメリット
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費用が安い(テキスト・過去問集程度)
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自分のペースで進められる
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家事や子育てと両立しやすい
独学のデメリット
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情報不足になりがち
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モチベーションの維持が難しい
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実技試験対策は独学だけでは不安が残る
科目免除制度が独学の味方になる理由
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一度に全科目を網羅する必要がなくなる
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計画的に科目を分割して勉強できる
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失敗しても「次に活かせる」安心感が得られる
独学で合格するための勉強ステップ
ステップ1:教材を揃える
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信頼できる参考書1冊
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過去問集(最低5年分)
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暗記カードやアプリ
ステップ2:得意科目から着手
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子育て経験で知識がある「保育原理」「子どもの保健」から勉強開始
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得意科目を先に合格し、免除対象にする
ステップ3:スキマ時間を活用
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家事の合間に暗記カード
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通勤や送迎中に音声学習
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就寝前に10分だけ復習
ステップ4:過去問演習を繰り返す
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出題傾向が分かる
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知識の抜け漏れを確認できる
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実力が目に見えて伸びる
お母さんにおすすめの独学法
子育て経験を活かす
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食事・睡眠・発達段階などは実生活で得た知識と直結
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「子どもの保健」「子どもの食と栄養」などは有利に進められる
スキマ時間学習
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洗濯を干しながら暗記カード
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掃除中に解説音声を流す
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子どものお昼寝中に過去問を1科目だけ解く
家族の協力を得る
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試験前は家事を一部任せる
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子どもに「ママも勉強頑張ってるよ」と姿を見せると自己肯定感にもつながる
科目免除を前提に計画を立てる
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1年目で3科目、2年目で3科目、3年目で残りといったスケジュールを組むと安心
効率的に勉強するための工夫
過去問を最優先に
過去問の繰り返しで6割合格ラインに届くことが多い。
暗記科目と理解科目を分ける
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暗記科目:社会福祉、子どもの家庭支援 → スキマ時間で暗記
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理解科目:保育実習理論 → 集中できる時間に学習
模試や予想問題で仕上げ
時間配分や出題傾向に慣れるために必須。
勉強仲間を作る
SNSでの情報交換やオンラインコミュニティで孤独を防ぎ、モチベーションを維持。
よくある質問(Q&A)
Q1:独学でも本当に合格できますか?
A:可能です。特に科目免除制度を活用すれば、段階的に合格を積み重ねられます。
Q2:一度に9科目合格しなければならないの?
A:いいえ。科目合格制度により3年間有効なので、複数年かけて挑戦できます。
Q3:子育て中で勉強時間が限られています。大丈夫?
A:1日30分の積み重ねでも大丈夫です。暗記はスキマ時間に、理解系は休日にまとめて行うのがおすすめです。
まとめ
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保育士試験の筆記試験は9科目と範囲が広いが、科目合格制度によって合格科目は3年間免除される。
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独学のメリットは費用の安さと自由度、デメリットは孤独感や情報不足だが、免除制度を活用すれば大きくカバーできる。
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学生とは異なり、お母さんには子育て経験とスキマ時間という強みがある。
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計画的に「段階合格」を目指せば、独学でも十分に資格取得は可能。
一度に全てをこなそうとせず、科目免除制度を活用して“少しずつ合格”を積み重ねましょう。小さな努力が大きな成果につながります。