
マインクラフトが大好きなお子さんを見ていて、「せっかくなら遊びだけで終わらせず、学びにもつなげてあげたいな」と感じているお父さん、お母さんは多いのではないでしょうか。
一方で、「マインクラフト教育版って聞くけれど、ふつうのマイクラと何が違うの?」「無料体験のやり方がよく分からない」「ゲームとしてハマりすぎないか心配…」というモヤモヤもあると思います。
小学生のプログラミング入門と聞くと、むずかしいコードや数字のイメージが浮かびがちです。しかし、マインクラフト教育版は、ブロックで世界をつくる楽しさの中に、「順番を考える」「しくみを想像する」といった学びを自然に組み込める環境です。すでにマイクラが好きなお子さんにとっては、「知っている世界で、少しだけ新しい学びを体験する」入口として、とても取り入れやすいツールだと言えます。
とはいえ、ご両親ご自身がゲームにくわしくなかったり、パソコン操作に自信がなかったりすると、「本当に自分にサポートできるのかな」と不安になりますよね。そこでこの記事では、幼児教育の知見をもとに、小学生のプログラミング入門としてマインクラフト教育版をどのように活かせるのか、無料体験の始め方から親子での学び方まで、やさしく整理していきます。
お子さんの姿を見取りながら、「今の年齢でどんな力が育っているのか」「どんな声かけが育ちを支えるのか」をイメージしやすくなるよう、専門用語はかみ砕いて説明します。読み進めていくうちに、「これならうちでも少しずつ試せそう」「まずはここからやってみよう」と具体的な一歩が見えてくるはずです。
小学生のプログラミング入門としてのマインクラフト教育版とは?
マインクラフト教育版で何ができる?ふつうのマイクラとの違い
まずは、「マインクラフト教育版とは何か」を整理しておきましょう。
一般的によく遊ばれているマインクラフト(いわゆる通常版)は、ブロックを積み上げたり、冒険したりしながら自由に世界をつくるゲームです。お子さんの中には、「クリエイティブモードで建築するのが大好き」「友だちとサバイバルで遊んでいる」という子も多いかもしれません。
一方で、マインクラフト教育版は、学校や学習の場で使われることを前提に設計された特別なバージョンです。見た目や基本的な操作はふつうのマイクラとよく似ていますが、「学びのテーマごとに用意されたワールド」や「授業用のレッスン」が数多く用意されているのが大きな特徴です。
たとえば、
・算数の図形を学ぶワールド
・歴史上の建物を再現するワールド
・プログラミング入門としてキャラクターを動かすワールド
といったように、あらかじめ学習のゴールを意識した世界が用意されています。
お子さんは、そのワールドの中で活動しながら、「なぜこうなるのか」「どうすればうまくいくのか」を自分なりに考えていきます。これは、単なるフリープレイでは見えにくい「学びの筋道」を、ゲームの中に自然に埋め込んでいるイメージです。
もちろん、マインクラフト教育版も「楽しい遊び」であることに変わりはありません。違いは、「遊びの方向性が、学びにつながるようにデザインされているかどうか」です。小学生のプログラミング入門という視点から見ると、「楽しさ」と「学び」が同じ世界の中で出会える場所として、とても心強い存在です。
「遊び」と「学び」をつなぐマイクラの魅力
マインクラフトの一番の魅力は、「自分の手で世界をつくれること」です。ブロックを積み上げて家を建てたり、地面を掘って地下空間をつくったり…。お子さんは、頭の中でイメージしたものを、画面の中に少しずつ形にしていきます。
このとき、お子さんの中では、次のような力が働いています。
・どのブロックをどこに置けば、イメージに近づくかを考える
・高さや奥行きを意識しながら、立体を組み立てる
・「ここを変えたらもっとカッコよくなるかも」と試行錯誤する
これらは、専門的な言い方をすると「空間認知」や「見通しを立てる力」と呼ばれることがありますが、ここでは「頭の中のイメージを計画的に形にする力」と捉えると分かりやすいかもしれません。幼児教育の知見をもとにすると、このような力は、算数や図工、理科など、さまざまな教科の土台にもなっていくと言われています。
さらに、マイクラの世界では、「もしここに穴を掘ったらどうなるかな」「夜になったらモンスターが出るから、先にベッドを置いておこう」など、先を見越して行動する場面がたくさんあります。これもまた、小学生のプログラミング入門で大切にしたい「順番」「条件」を考える視点につながります。
ご両親が、このようなお子さんの姿を見取ることができると、「ゲームばかりしている」ではなく、「遊びの中でたくさん考えているんだな」と見え方が変わってきます。マインクラフト教育版は、その「考えながら遊ぶ時間」を、より学びに寄せやすくするための工夫が詰まった環境だと言えるでしょう。
小学生のプログラミング入門としてマインクラフト教育版が選ばれる理由
では、数ある教材の中で、なぜマインクラフト教育版が小学生のプログラミング入門として注目されているのでしょうか。
ひとつめの理由は、「すでに好きな世界から学びを始められる」ことです。ふだんからマイクラで遊んでいるお子さんにとって、全く知らないアプリやテキストから始めるより、慣れ親しんだブロックの世界の中で学ぶほうが、抵抗感が少なくてすみます。「あのマイクラで、今度はこういうこともできるんだ」と、自然な興味の広がりが期待できます。
ふたつめは、「プログラミング的思考」を体験しやすい仕組みが入っていることです。マインクラフト教育版では、「エージェント」と呼ばれるキャラクターに命令を出して動かす活動があります。たとえば、「前に3歩進む」「右に曲がる」「ブロックを置く」といった命令を、順番に並べて実行することで、畑を耕したり、道を作ったりできます。
ここでは、
・どの順番で命令を並べれば、思い通りの動きになるか
・同じ動きをくり返したいとき、どうまとめればいいか
といったことを考えます。これは、専門用語では「アルゴリズム」や「くり返し処理」と呼ばれますが、まずは「ゴールに向かって、やることを順番に整理する練習」として捉えるとよいでしょう。
三つめは、親子で一緒に取り組みやすいことです。マインクラフト教育版は、画面を見ながら「ここをどうしたい?」「次は何を作る?」と会話が生まれやすいツールです。ご両親が操作を完璧に理解していなくても、「教えてくれる?」とお子さんに頼りながら、一緒に進めていくことができます。
このように、マインクラフト教育版は、小学生のプログラミング入門として
・好きな世界からスタートできる
・順番や条件を考える体験がしやすい
・親子で学びに変えやすい
という三つの点で、育ちを支える大きな味方になってくれます。
次の章では、実際にマインクラフト教育版の無料体験を始めるために、どのような準備が必要なのかを具体的に見ていきます。パソコンやタブレットの条件、アカウントのこと、安全な使い方などを、ひとつずつ確認していきましょう。
無料体験の準備と始め方|環境・アカウント・安全設定
始める前に確認したいパソコンやタブレットの条件
「マインクラフト教育版をやるには、高いパソコンを買わないといけないの?」
そんな不安を持つ親御さんは多いです。
結論から言うと、小学生のプログラミング入門としてマインクラフト教育版の無料体験をする程度であれば、一般的な家庭用パソコンで十分なことが多いです。まずは、今お家にある機器でできるかどうかを確認してみましょう。
チェックしたいポイントは、次のような点です。
インターネットにつながるか
Windows または Mac の比較的新しいOSかどうか
ブラウザ(Chrome や Edge など)が使えるか
動画サイトを見ても、カクカクせずに再生できるか
キーボードとマウス、またはタッチパッドが使えるか
ふだんからYouTubeなどを問題なく見られているパソコンであれば、マインクラフト教育版の無料体験も動く可能性は高いです。もし心配であれば、公式サイトの「動作環境」の説明をいっしょに確認してみてください。数字がたくさん並んでいても、「お手持ちのパソコンは何年くらい前のものか」「メモリは4GB以上あるか」など、ざっくり見るだけでも目安になります。
タブレットでも利用できる場合はありますが、はじめての小学生のプログラミング入門には、キーボードとマウスが使えるパソコンのほうが操作が安定しやすいです。視点移動やブロックの設置などをおこなうとき、細かな操作が必要になるためです。
大切なのは、「完璧な環境をそろえてから始める」のではなく、「今ある環境でどこまでできるか試してみる」ことです。その上で、「長く続けられそうだな」と感じたら、少しずつ整えていけば十分です。
マインクラフト教育版の無料体験版の入手方法とサインインの流れ
次に、「どうやって無料体験を始めるのか」という流れを、イメージしやすく整理してみます。ここでは細かいボタン名よりも、「だいたいこんなステップなんだな」とつかんでいただければ大丈夫です。
マインクラフト教育版の公式ページを開く
「無料体験」や「ダウンロード」と書かれたボタンを探す
お子さんが使う端末(Windows / Mac など)に合ったものを選んでダウンロード
ダウンロードが終わったら、画面の案内にしたがってインストール
アプリを起動して、サインイン画面を開く
ここで気になるのが、「サインインに何を使えばいいのか」という点です。マインクラフト教育版は、本来は学校のアカウント(教育機関向けのID)で使うことが多いソフトです。そのため、学校から配布されているアカウントがある場合は、それを使ってログインできるか、学校のおたよりなどを確認してみるとよいでしょう。
一方で、家庭での小学生のプログラミング入門として使う場合には、体験版として一定期間・一定の回数だけ利用できるケースもあります。「無料体験用アカウント」や「体験期間」についての説明が公式ページに書かれていることが多いので、その部分を落ち着いて読み進めてみてください。
ご両親がすべてを完璧に理解してから進める必要はありません。
「ここ、どういう意味だろう?」「一緒に読んでみようか」とお子さんと画面を見ながら確認していくこと自体が、学びの姿を見取る時間になります。「分からないことを調べながら進める」経験を共有することで、「困ったら一緒に考えてくれる大人がいる」という安心感を、お子さんに届けることができます。
安心して始めるためのルールづくり|時間・場所・約束ごと
マインクラフト教育版の無料体験を始める前に、もうひとつ大切なのが「ルールづくり」です。お子さんにとってはとても楽しい世界だからこそ、時間があっという間に過ぎてしまいます。気づけば寝る時間が遅くなってしまったり、他の宿題が手につかなくなってしまったりすることもあるかもしれません。
そこで、始める前に、親子で次のようなことを話し合っておくと安心です。
1回に遊ぶ(学ぶ)時間は何分くらいにするか
→ 目安としては、20〜30分程度から。低学年ならもう少し短くても十分です。週に何回くらい取り組むか
→ 「毎日は難しいから、土日だけ」「水曜と土曜」など、生活リズムに合わせて決める。どこでプレイするか
→ リビングやダイニングなど、大人の目の届く場所を基本にする。夜の何時以降はやらないか
→ 「寝る1時間前からは画面を見ない」など、睡眠リズムを守るための約束を決める。
ポイントは、「大人が一方的に決める」のではなく、お子さんの意見も聞きながら一緒に決めることです。幼児教育の知見をもとにすると、自分で決めた約束のほうが守ろうとする力が働きやすいと言われています。「どうしたら、次の日も元気に学校に行けそうかな?」と問いかけながら、納得できるラインを探ってみてください。
また、「今日は学習ワールドの日」「今日は自由に遊んでいい日」と、目的によって日を分けるのも一つの工夫です。学習ワールドの日には、「今日はこのミッションをクリアしてみよう」と小さな目標を決めることで、小学生のプログラミング入門としての意味合いがよりはっきりしてきます。
ルールは、一度決めたら終わりではなく、実際にやってみてから見直していくことも大切です。「20分では物足りなさそう」「宿題とのバランスが崩れている」と感じたら、一緒に振り返って調整していきましょう。こうしたやり取り自体が、お子さんの育ちを支える親子の対話になります。
ここまでで、「マインクラフト教育版を無料体験するための土台」が少しずつ見えてきたのではないでしょうか。次の章では、実際にワールドに入ったあと、どのように親子で学びにしていくかを具体的に見ていきます。最初の一歩でつまずきにくくするための声かけや、楽しさを保ちながら学びにつなげるコツを、一緒に整理していきましょう。
無料体験でできる親子の学び方|最初のステップと声かけ
はじめてのワールドでの歩き方|操作に慣れるところから
いよいよマインクラフト教育版の無料体験が始まったら、最初の目標は「操作に慣れること」です。小学生のプログラミング入門といっても、いきなりむずかしいことをする必要はありません。
まずは、
・前後左右に歩いてみる
・ジャンプしてみる
・視点を少しだけ動かして、周りを見回してみる
といった基本の動きを、親子で一緒に確認してみましょう。
このとき、ご両親にはぜひ隣で画面をのぞき込みながら、次のような声かけをしてほしいです。
「どっちの方向に行ってみたい?」
「そこから何が見える?」
ただ歩いているだけに見えても、お子さんの中では、「ここからあそこまで行くにはどう動けばいいか」「どこに何があるか」を考えています。その姿を見取りながら、「今、しっかり周りを観察しているな」「自分で行き先を決めようとしているな」と感じたら、それをそのまま言葉にしてあげましょう。
「ちゃんと進めたね」「自分で道を決められたね」といった短い言葉だけでも、お子さんの育ちを支える大事なフィードバックになります。
レッスンライブラリを使った「プログラミング入門」アクティビティ
マインクラフト教育版には、あらかじめ用意された「レッスン」や「学習用ワールド」がたくさんあります。その中には、小学生のプログラミング入門にぴったりの、やさしいアクティビティも含まれています。
たとえば、エージェントと呼ばれるキャラクターに命令を出し、決められた場所まで歩かせたり、ブロックを置かせたりするレッスンがあります。画面には、命令のブロックが並んでいて、「前に進む」「右を向く」「ブロックを置く」などを順番に並べていきます。
これは、紙に描かれた道に「↑」「←」などの矢印を書いて進む遊びに、少し似ていますね。違うのは、その命令が画面の中の世界に反映されるというところです。
ご両親は、こんな風に声をかけてみてください。
「このエージェント、どこまで進ませたい?」
「ゴールまで行くには、前に何回進めばよさそう?」
お子さんが命令ブロックを並べたあと、「本当にこれで着くかな?」と一緒に予想してから実行してみると、プログラミング的な思考が育ちやすくなります。うまくいかなくても大丈夫です。
「どこで違ったと思う?」
「どの命令を変えたらうまくいきそう?」
と問いかけながら、考えるプロセスを大切にしていきましょう。
親子でふり返る時間をつくる|学びを言葉にする習慣
無料体験の時間が終わったら、そのまま片づけてしまうのではなく、数分だけ「ふり返りの時間」を取ることをおすすめします。これは、小学生のプログラミング入門を「ただのゲーム時間」で終わらせないための大事なひと工夫です。
ふり返りといっても、むずかしいことをする必要はありません。
・今日一番おもしろかったこと
・ちょっとむずかしかったこと
・次にやってみたいこと
この三つを、お子さんに聞いてみるだけで十分です。
「今日のワールドで、一番ワクワクしたところはどこだった?」
「エージェントを動かすところで、どこがむずかしかった?」
「今度はどんな建物を作ってみたい?」
こうした問いは、お子さんが自分の学びを振り返りながら言葉にするきっかけになります。ご両親は、その答えを聞きながら、「そこに気づいたんだね」「自分で次のことを考えられているね」と、考えたプロセスを認める言葉を返してあげてください。
幼児教育の知見をもとにすると、「体験したことを言葉にして振り返る」ことは、学びを自分のものにしていくうえでとても大切だとされています。マインクラフト教育版の無料体験も、こうした小さな対話を重ねることで、お子さんの育ちを支える時間へと変わっていきます。
マインクラフト教育版で育つ力と、将来の学びへのつながり
マイクラで身につく「空間認知」「論理的思考」「協働」の力
マインクラフト教育版は、小学生のプログラミング入門という面だけでなく、いくつかの大切な力を育てる場にもなります。
ひとつは、「空間認知」の力です。ブロックを積み上げて家や塔を作るとき、お子さんは「高さ」「奥行き」「左右のバランス」を自然に意識しています。たとえば、「柱を4本立てて、その上に屋根をのせる」といった作業は、頭の中で立体をイメージしながら手を動かす活動です。これは算数の図形や、図工の作品づくりにもつながる大事な感覚です。
二つめは、「論理的思考」の力です。エージェントに命令を出す活動を通して、「どの順番で動かせばゴールに着くか」「同じ動きをくり返したいとき、どうまとめればよいか」といったことを考えます。専門用語では「条件分岐」や「くり返し処理」と呼ばれますが、ここでは「やることを順番に整理する力」「パターンを見つけて効率よく考える力」ととらえると分かりやすいでしょう。
三つめは、「協働する力」です。マインクラフト教育版では、複数人で一つのワールドを共有し、協力しながら建物を作ったり、ミッションをクリアしたりする活動も想定されています。友だちやきょうだいと一緒に、「ここはぼくが作るね」「じゃあそっちの道をお願い」と役割分担をする中で、人の意見を聞いたり、自分の考えを伝えたりする経験が積み重なっていきます。
ご両親が、お子さんのこうした姿を見取ることで、「ゲームのように見える時間」の中に、たくさんの育ちが隠れていることに気づきやすくなります。小学生のプログラミング入門としてマインクラフト教育版を選ぶことは、単に「コードを書く練習」ではなく、将来のさまざまな学びにつながる土台を育てることでもあるのです。
スクラッチなど他のプログラミング教材との相性
マインクラフト教育版で「しくみを考える楽しさ」を味わったお子さんは、他のプログラミング教材にもスムーズに入っていきやすくなります。その代表例が、ビジュアルプログラミングの「スクラッチ」です。
マインクラフト教育版では、エージェントに命令を出すとき、ブロックのような命令カードを並べて動かすことがあります。スクラッチでも同じように、「前に動かす」「右に曲がる」「音を鳴らす」といった命令ブロックを、順番に組み合わせてキャラクターを動かします。
マイクラの世界で、「この順番で命令を出すと、道から落ちてしまうな」「くり返しを使うと、楽に作業ができるな」といった感覚をつかんだお子さんは、スクラッチでも「この命令をくり返したいから、このブロックを使ってみよう」と、考えながら組み立てることができるようになります。
ご両親にとっても、「マインクラフト教育版は3Dの世界で」「スクラッチは平面の画面で」と、違う環境を行き来しながら、共通している考え方を見つけていく視点が持てると、お子さんの育ちを支える見方がより豊かになります。
「もっと学びたい!」気持ちが見えてきたときの選択肢
マインクラフト教育版の無料体験や家庭での取り組みを続けていると、お子さんの中に次のような言葉や姿が見えてくることがあります。
「今度は自分でルールを作ってみたい」
「もっとむずかしいミッションにも挑戦したい」
「違うプログラミングもやってみたい」
こうした言葉は、「もっと学びたい」というサインです。ご両親は、その姿を見取りながら、「わが家ではどこまで伸ばしてあげたいか」「どんな環境なら無理なく続けられそうか」を一緒に考えていけるとよいですね。
選択肢としては、
・マインクラフト教育版の学習ワールドをさらに進めてみる
・スクラッチなどのビジュアルプログラミングに広げてみる
・親子で参加できるオンライン講座やワークショップを利用する
など、さまざまな道があります。
どれが正解ということはありません。大切なのは、お子さんの表情や言葉をていねいに受け止め、「いま、何に一番心が動いているか」を基準にしながら、「これなら楽しそう」という道を一緒に選んでいくことです。
小学生向けプログラミング学習の情報をまとめて確認するメリット
とはいえ、「教材やサービスが多すぎて、結局どれが良いのか分からない」という悩みも出てきます。マインクラフト教育版だけでなく、小学生のプログラミング入門全体を見渡しながら選びたいと感じるご両親も多いでしょう。
そのようなときには、小学生向けのプログラミング教材やオンライン教室について、特徴や選び方をまとめて整理している解説ページを一度チェックしてみると、とても効率的です。
たとえば、
・ゲームづくりが中心の教材
・ロボットを動かす教材
・オンラインで先生とつながるスタイルの教室
など、それぞれの特徴と向いているタイプが一覧できるページがあると、「うちの子にはどの方向が合いそうか」が見えやすくなります。
「マインクラフト教育版で楽しく学べているけれど、もう少し先のステップも知っておきたい」と感じたときには、小学生向けのプログラミング学習全体をわかりやすく紹介している解説ページもあわせて確認してみてください。情報を整理してから選ぶことで、ご両親の不安も落ち着きやすくなります。
小学生のプログラミング学習の内容や、教材・教室の選び方についてくわしく知りたい方は、こちらの解説ページもあわせてご覧ください。
こちらもCHECK
-

【解説】小学生のプログラミング学習はこう始める!親が知っておきたいメリットとおすすめの教室
小学生のプログラミング学習が大事、と聞く機会が増えましたが、ご両親としては「本当に必要なの?」「うちの子にも向いているの?」と迷うことが多いのではないでしょうか。ゲームばかりになるのでは、と心配になっ ...
続きを見る
小学生のプログラミング入門で気をつけたいこととQ&A
ゲームとしてハマりすぎないか心配|学びと娯楽のバランス
マインクラフト教育版を使うと聞くと、「結局ゲームの時間が増えるだけでは?」と心配になるのも、ごく自然な感情です。大事なのは、「遊び」と「学び」を完全に分けるのではなく、「今日はどちらのモードで使うのか」を意識することです。
たとえば、
・平日は学習ワールド中心
・休日は自由に遊ぶワールドもOK
といったように、曜日や時間帯で役割を分けてみる方法があります。
学習ワールドの日には、「今日はこのミッションをクリアしてみよう」と小さな学習目標を決めることで、「ただ遊ぶ」状態から半歩だけ学び寄りにシフトできます。自由に遊ぶ日には、あえてあまり口を出さず、お子さんがどんな工夫をしているのか、姿を見取る時間にしてみても良いでしょう。
3D画面で酔いやすい・操作がむずかしいときの対処法
マインクラフト教育版は3Dの世界を動き回るため、なかには「画面酔い」を感じるお子さんもいます。また、視点移動や細かな操作がむずかしく、ストレスになってしまうケースもあります。
その場合は、
・最初は短い時間(5〜10分程度)から始める
・視点をぐるぐる動かしすぎないようにする
・必要に応じて、視野の広さや明るさを調整する
といった工夫を試してみてください。
もし「ちょっと気持ち悪い」「目が疲れた」と訴える様子があれば、すぐに休憩を取りましょう。無理をさせると、「マイクラ=しんどい」という印象が残ってしまうこともあります。
また、操作に慣れない場合は、親御さんがちょっとだけ代わりに動かしながら、「こうやって前に進むんだね」「ここを押すと視点が変わるよ」と声をかけると、お子さんの安心感につながります。少しずつ、「今度はやってみる?」とバトンタッチしながら進めていけるとよいですね。
Q:親がマイクラ未経験でもサポートできますか?
「自分はゲームをほとんどやったことがないし、マインクラフトもよく分からない」という親御さんも多いと思います。ですが、サポートの役割は、「操作を教える人」である必要はありません。
むしろ、
「ここ、どうなっているの?教えてくれる?」
「今、何をしようとしているの?」
とお子さんに尋ねて、説明してもらう時間を作ることが、とても大きな学びになります。
お子さんは、「自分が知っていることを大人に説明できた」という経験を通して、自信を育んでいきます。また、考えを整理して話す力も一緒に育っていきます。
ご両親は、「分からないからダメ」ではなく、「分からないからこそ、聞き役になれる」と考えてみてください。それは、お子さんの育ちを支える、とても大切な関わり方です。
Q:無料体験のあと、続けるべきかどうかの目安は?
無料体験が終わったあと、「このまま続けたほうがいいのかな」「別の教材も試したほうがいいのかな」と迷うこともあるでしょう。そのときの判断の目安として、次のようなポイントがあります。
・プレイ後に、楽しそうにふり返っているか
・学習ワールドにも自分から取り組もうとしているか
・「もっとこうしてみたい」というアイデアを話しているか
これらの姿が見られるなら、マインクラフト教育版は、お子さんにとって「学びと遊びがうまくつながっている場」になっている可能性が高いです。その場合は、時間やルールを調整しながら、もう少し続けてみても良いでしょう。
一方で、「楽しいけれど、画面酔いがつらそう」「自由に遊ぶ時間だけが増えてしまっている」と感じる場合は、いったん頻度を下げたり、スクラッチなど別のプログラミング入門教材に切り替えてみたりする選択肢もあります。
大切なのは、「続けるかどうか」を、テストの点数やスキルの高さだけで判断しないことです。お子さんの表情や言葉、生活全体への影響など、広い視点で姿を見取りながら、「わが家にとってちょうどよいバランス」を一緒に探していきたいですね。
まとめ:今日からできる「これから試してみたい工夫」
ここまで、小学生のプログラミング入門としてのマインクラフト教育版の特徴、無料体験の始め方、親子での学び方、育つ力、注意したいポイントまでを見てきました。最後に、「これなら今日から試せそう」という小さな工夫を整理して締めくくります。
・まずは、今あるパソコンでマインクラフト教育版の無料体験が使えるかどうか、公式サイトを見ながら親子で確認してみる
・週に1〜2回、1回20分ほどの「マイクラ学習タイム」を決めて、時間と場所のルールを一緒につくってみる
・はじめの数回は、学習ワールドではなく、操作に慣れるための「おさんぽ回」にして、自由に歩きながら対話を楽しむ
・プレイのあとには、「今日一番おもしろかったこと」と「次にやってみたいこと」を1つずつ聞く、ふり返りタイムを作る
・「もっと学びたい」という様子が見えてきたら、マインクラフト教育版だけでなく、他の小学生向けプログラミング学習の情報もまとめてチェックしてみる
ご両親がゲームやプログラミングにくわしくなくても、お子さんの姿を見取りながら、「一緒にやってみよう」と寄り添うことで、十分に育ちを支えることができます。マインクラフト教育版の無料体験は、その第一歩を気軽に踏み出せる良いきっかけです。
比べすぎず、あせりすぎず、「わが家のペース」で。マインクラフトの世界が、お子さんにとって楽しく学びのある時間になりますように。
小学生のプログラミング学習の内容や、教材・教室の選び方についてくわしく知りたい方は、こちらの解説ページもあわせてご覧ください。
こちらもCHECK
-

【解説】小学生のプログラミング学習はこう始める!親が知っておきたいメリットとおすすめの教室
小学生のプログラミング学習が大事、と聞く機会が増えましたが、ご両親としては「本当に必要なの?」「うちの子にも向いているの?」と迷うことが多いのではないでしょうか。ゲームばかりになるのでは、と心配になっ ...
続きを見る
