子育て

【解説】子どもを伸ばすほめ方・しかり方 ― 『自分でできる子に育つ ほめ方 しかり方』島村華子著を子育てに活かす

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子育てをしていると、毎日のように「どうほめたらいいの?」「つい叱りすぎてしまった…」と悩む瞬間があるのではないでしょうか。パパやママにとって、お子さんを伸ばすための声かけはとても大切ですが、正解が分かりにくいテーマでもあります。

島村華子さんの著書『自分でできる子に育つほめ方しかり方』は、そんな悩みを抱えるパパやママに向けて、すぐに家庭で実践できるヒントを数多く紹介している本です。本書では「結果よりも過程を認めるほめ方」「人格ではなく行動に注目するしかり方」など、シンプルで効果的な関わり方が提案されています。

この記事では、この本の内容を参考に、パパやママが日常生活の中で取り入れやすい「子どもを伸ばすほめ方・しかり方」の実践法を分かりやすくまとめました。

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なぜ「ほめ方・しかり方」が大切なのか

自己肯定感の土台をつくる

お子さんが「自分は大切にされている」と感じられることは、自信や挑戦意欲を持つうえで不可欠です。例えば「最後まで頑張っていたね」と声をかけられたとき、お子さんは「努力した自分」に価値を見出します。これは将来につながる自己肯定感の芽を育てます。

自律心と挑戦する力を育む

自分で考え、行動する力は、正しいほめ方やしかり方で育ちます。失敗しても「やってみよう」と思えるのは、過程を認められる経験があるからです。行動を一つひとつ肯定的に見守ることで、お子さんは「また挑戦したい」と思えるようになります。

間違った声かけは逆効果に

「どうしてできないの!」「また失敗したの?」といった言葉は、お子さんの意欲を奪ってしまいます。叱ること自体が悪いわけではありませんが、伝え方を誤ると逆に自己否定を強めてしまうのです。

パパ・ママが直面しやすい悩みとよくある失敗例

「いい子だね」で終わってしまう

忙しいときについ「いい子だね」「すごいね」と声をかけることはありませんか。これは一見ほめ言葉ですが、何が良かったのかが伝わらず、お子さんの成長につながりにくいのです。

感情的に叱ってしまい後悔する

朝の支度が進まないと「早くしなさい!」と大声で言ってしまい、あとで「言いすぎたかな」と落ち込むことはパパやママに共通する経験です。感情的なしかり方は、その場では行動を止められても、お子さんの心に「怖い」という記憶だけを残してしまいます。

指示や命令ばかりになる

「片づけなさい」「宿題しなさい」と命令口調が増えると、お子さんが自分で考えて行動するチャンスを奪ってしまいます。長い目で見ると、自律心や主体性を伸ばす機会を逃してしまうのです。

本から学ぶ効果的なほめ方

「結果」より「過程」をほめる

テストで100点を取ったとき、「100点すごいね」と結果を評価するのではなく、「毎日練習した成果が出たね」と過程をほめることが大切です。過程を認められることで「努力すること」自体に価値を感じるようになります。

お子さんの気づきを引き出す声かけ

「どうやってできたの?」「どんな工夫をしたの?」と問いかけることで、お子さん自身が振り返り、学びを深められます。これにより、ただ結果を受け取るのではなく「考える習慣」が育ちます。

小さな挑戦を積み重ねて認める

「昨日より少し長く跳べたね」「今日は自分から手を挙げたね」と、小さな成長を認めることで、お子さんは挑戦する気持ちを持ち続けます。

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本から学ぶ効果的なしかり方

行動に注目する

「あなたはダメな子」ではなく、「おもちゃを投げると壊れるよ」と行動を指摘する叱り方が基本です。行動と人格を切り分けることで、お子さんは「次にどう直せばいいか」を理解できます。

次にどうすればよいかを伝える

「走ったら危ない!」だけでなく、「廊下は歩こうね」と代わりの行動を示すと、お子さんが次にどうすればいいかが分かります。

一貫したルールを守る

「今日はいいけど明日はダメ」では混乱を招きます。ルールは一貫して伝えることで、お子さんは安心して行動できるようになります。

今日から家庭でできる実践アイデア

寝る前に「できたこと」を振り返る

一日の終わりに「今日はどんなことができたかな?」とお子さんと一緒に振り返る習慣をつけると、自己肯定感が少しずつ積み重なります。

叱ったあとにフォローする

「さっきは片づけなかったから叱ったけど、あなたのことは大好きだよ」と気持ちを伝えると、お子さんは安心して次の行動につなげられます。

家族で声かけの方針をそろえる

パパ、ママ、祖父母など周囲の大人がそれぞれ違う声かけをすると、お子さんは混乱します。家庭で「どう声をかけるか」を共有すると一貫性が生まれます。

実際の体験談・事例紹介

宿題への意欲が続いたケース

「字がきれいだね」ではなく「一文字ずつ丁寧に書いていたね」と過程をほめたところ、宿題への意欲が続き、毎日の習慣になった。

親子関係が改善したケース

叱ったあとに「でも大好きだよ」と必ず伝えるようにしたら、お子さんが安心して失敗を話せるようになった。

兄弟げんかが減ったケース

「やめなさい!」と叱るのではなく「どうしたら一緒に遊べるかな?」と問いかけると、兄弟が自分たちで解決できるようになった。

まとめ

  • 子どもを伸ばすほめ方・しかり方は、「過程をほめる」「行動に注目して叱る」「叱ったあとにフォローする」が基本。

  • 島村華子著『自分でできる子に育つほめ方しかり方』は、パパやママが日常で使える声かけの実践例が豊富に紹介されている。

  • 日々の小さな声かけが積み重なって、お子さんの自己肯定感と自律心を育てる大きな力になる。

今日から「結果ではなく過程をほめる」「行動を具体的に伝える」を一つだけ意識してみませんか。小さな一歩が、お子さんの大きな成長につながるはずです。

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  • この記事を書いた人

ポジティブ園長

田舎の自然の中で、のんびりと9歳の娘と6歳の息子と暮らすパパ。 保育 × 心理学 × 脳科学をヒントに、職員と子どもたちが共に成長できる園づくりをしています。 “答えのない時代”だからこそ、楽しみながら考え、失敗を恐れず挑戦する──そんな姿を大切に、みんなと歩んでいる園長です。

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