
「男性でも保育士を目指して大丈夫なのかな?」
「女性が多い職場で、うまく働いていける?」
「社会人になってから保育士資格を取るのは遅い?」
そんな不安を感じていませんか。
保育士というと、女性が多い仕事というイメージを持つ方も多いでしょう。
実際に女性の割合が高い職業ではありますが、男性保育士の人数は少しずつ増えています。
2026年4月時点では、男性の保育士登録者数は10万人を超えています。2014年と比べると、ほぼ2倍です。
また、保育士そのものの需要も高い状況が続いています。
大切なのは、「男性だから保育士に向いている」「女性だから向いている」と考えることではありません。
子どもたち一人ひとりの気持ちや興味、その姿を丁寧に見取りながら育ちを支えることが、保育士の大切な役割です。
この記事では、男性保育士の需要やメリット、働く前に知っておきたい注意点、保育士資格の取得方法まで分かりやすく解説します。
学生さんはもちろん、社会人から転職を考えている方、子育て経験を生かしたい方、シニア世代で新しい仕事を考えている方も参考にしてください。
男性保育士は増えている?現在の人数と需要を知ろう
「男性保育士って、実際にはどれくらいいるの?」
まず気になるのは、この点ではないでしょうか。
まだ少数ではありますが、男性保育士は少しずつ身近な存在になっています。
男性の保育士登録者は10万人を超えている
2026年4月時点では、男性の保育士登録者数は約10万6千人です。
保育士登録者全体に占める割合は約5%です。
つまり、保育士20人に1人ほどが男性という計算になります。
割合だけを見ると、
「やっぱり少ないな」
と感じるかもしれません。
しかし、男性の登録者数は2014年には約5万4千人でした。
そこから10万人を超えるまでに増えています。
男性が保育士を職業として選ぶことは、以前より珍しいことではなくなっています。
保育士全体の求人需要も高い
保育士は、全国的に人材確保が課題になっている職種です。
待機児童は減少していますが、それだけで保育士が十分になったわけではありません。
保育士の配置基準の改善や、子育て支援サービスの拡充などにより、今後も保育人材は必要とされています。
保育園だけでなく、
・認定こども園
・児童養護施設
・乳児院
・障害児支援施設
・児童館
など、保育士資格を生かせる職場は幅広くあります。
「保育園で働く」だけが保育士のキャリアではありません。
男性だから需要があるのではなく、多様な保育者がいることに意味がある
男性保育士のメリットとして、
「力仕事を任せられる」
「男の子と遊ぶのが得意」
などと言われることがあります。
しかし、それだけで男性保育士の価値を考える必要はありません。
体を動かす遊びが好きな女性保育士もいます。
絵本や制作が得意な男性保育士もいます。
穏やかに話を聞くことが得意な方もいれば、戸外遊びを盛り上げることが得意な方もいます。
子どもたちにとって、多様な大人と関わることは大切な経験です。
「男性だからこうする」
「女性だからこうする」
と決めるのではなく、それぞれの保育者が自分の得意なことを生かして関わることが、子どもたちの豊かな育ちにつながります。
男性が保育士になるメリットとは?
男性保育士には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
「男性だから特別」という考え方ではなく、保育現場に多様な人がいることの意味から考えてみましょう。
子どもたちが多様な大人と関わる機会になる
子どもたちは、毎日の生活の中で大人との関わり方を学んでいきます。
例えば、ある男性保育士が静かに絵本を読むことが好きだったとします。
別の女性保育士は、園庭で思い切り走る遊びが得意かもしれません。
子どもたちはそうした姿を日常的に見ることで、
「男性だからこうしなければならない」
「女性だからこうするもの」
という固定的なイメージにとらわれにくくなります。
いろいろな人がいてよい。
それぞれ得意なことが違ってよい。
そんなことを自然に感じられる環境になります。
お父さんが話しやすいと感じることもある
最近は、お父さんが毎日の送迎を担当するご家庭も珍しくありません。
育児に積極的に関わるお父さんも増えています。
もちろん、親御さんが相談しやすいかどうかは、保育士の性別だけで決まるものではありません。
しかし、男性保育士がいることで、
「少し話してみようかな」
と感じるお父さんがいることもあります。
例えば、
「休日に子どもとどう遊べばいい?」
「子どもが最近、自分とは遊んでくれなくて……」
といった相談が自然に始まることもあるでしょう。
大切なのは、男性保育士だけがお父さんを担当することではありません。
職員全体で、ご両親や親御さんと信頼関係を築いていくことです。
社会人経験を保育の仕事に生かせる
社会人から男性保育士を目指す場合、これまでの仕事経験も無駄にはなりません。
例えば、営業職なら人の話を聞く力があります。
接客業なら、相手に合わせて伝え方を変える経験があります。
IT業界で働いていた方なら、園のICT化や業務改善に知識を生かせるかもしれません。
製造業で働いた経験があれば、安全確認や作業手順についての意識が役立つこともあります。
保育士の仕事は、子どもたちと遊ぶことだけではありません。
・職員同士の連携
・保護者対応
・行事の企画
・書類作成
・安全管理
・ICTの活用
さまざまな業務があります。
異業種で経験したことが、意外なところで保育につながることがあります。
男性保育士になる前に知っておきたい注意点とデメリット
男性保育士には多くの可能性があります。
一方で、「男性保育士になれば何も問題はない」と考えるのも現実的ではありません。
働き始める前に、知っておきたいことがあります。
まだ女性が多い職場である
男性保育士は増えていますが、全体ではまだ少数です。
園によっては、
「男性保育士は自分一人」
という場合もあります。
そのため、更衣室や休憩スペースなど、設備面で気になることが出てくるかもしれません。
就職を検討するときには、園見学で確認しておくと安心です。
例えば、
「現在、男性職員は何人いますか?」
「更衣室はどのようになっていますか?」
と聞いても問題ありません。
職員同士の関係や働きやすさも、園見学で見ておきたいポイントです。
排泄や着替えの援助では園全体のルールが大切
保育士の仕事には、おむつ交換や着替え、排泄の援助もあります。
これらは、子どもたちの生活を支える大切な保育です。
男性だから行わない、女性だから行う、という単純な話ではありません。
一方、子どもたちのプライバシーや親御さんの安心に十分配慮する必要があります。
例えば、
複数の職員の目が届く場所で援助する。
援助方法を園全体で統一する。
子どもたちの気持ちを尊重する。
不要な身体接触を避ける。
こうしたルールを、性別に関係なく職員全体で守ることが大切です。
給与や働き方も事前に確認する
男性が保育士を考えるとき、
「将来、家族を養えるのかな?」
と収入面を気にする方もいるでしょう。
保育士の給与は、「男性だから高い」「女性だから低い」というものではありません。
・勤務先
・地域
・経験年数
・役職
・雇用形態
などによって変わります。
そのため、就職先を選ぶときは基本給だけで判断しないことが大切です。
・賞与
・処遇改善手当
・昇給
・年間休日
・残業時間
・退職金制度
なども確認しましょう。
長く働ける職場かどうかを見ることが重要です。
男性が保育士資格を取る方法は2つ
「男性保育士に興味が出てきたけれど、どうやって資格を取るの?」
保育士資格の取得方法は、男性も女性も同じです。
大きく分けて2つあります。
大学・短大・専門学校などで取得する
高校卒業後に保育士を目指す学生さんなら、大学・短期大学・専門学校などの指定保育士養成施設へ進む方法があります。
必要な授業や実習を修了して卒業することで、保育士資格の取得を目指せます。
学校ルートの大きなメリットは、実習です。
実際の子どもたちと関わりながら、
「この子は何に興味を持っているのかな」
「どうしてこの場面で困っているのかな」
と、その姿を見取る経験ができます。
子どもたちの育ちを支えるために必要な専門知識を、実践と結びつけながら学べます。
社会人なら保育士試験ルートも選べる
すでに大学や短大などを卒業している社会人の方なら、保育士試験を受験できる場合があります。
受験資格を満たしていれば、学校へ入り直さずに資格取得を目指せます。
現在の仕事を続けながら勉強できることもメリットです。
例えば、
平日は30分。
休日は1~2時間。
というように、生活の中に勉強を組み込めます。
ただし、最終学歴などによって受験資格が異なります。
まずは自分が保育士試験を受けられるか確認しましょう。
年齢や性別で保育士試験が制限されるわけではない
「30代から男性保育士を目指すのは遅い?」
「40代、50代でも資格を取れる?」
と心配する方もいます。
保育士試験は、「男性は○歳まで」といった資格ではありません。
受験資格を満たしていれば挑戦できます。
もちろん、資格取得後の転職では年齢、経験、勤務条件などとの相性もあります。
そのため、資格を取ることだけをゴールにせず、
「どのような職場で働きたいのか」
まで考えておくとよいでしょう。
仕事を続けながら保育士資格を取りたい方は、こちらで資格取得までの具体的なスケジュールを紹介しています。
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働きながら資格取得を目指すなら通信講座も選択肢
社会人から保育士を目指す場合、
「仕事を辞めずに勉強できる?」
という点が大きな悩みになります。
独学と通信講座、それぞれの特徴を見てみましょう。
独学なら費用を抑えやすい
市販のテキストや過去問題集を利用すれば、独学でも保育士試験を目指せます。
独学のメリットは、費用を抑えられることです。
自分で計画を立てることが得意。
資格試験の勉強に慣れている。
分からないことを調べることが苦にならない。
このような方には向いています。
独学では科目数の多さに戸惑うこともある
一方、保育士試験には幅広い分野があります。
保育、心理、教育、福祉、保健、栄養、法律や制度。
初めて問題集を開いて、
「思っていたより勉強することが多い」
と感じる方もいるでしょう。
例えば、子どもの発達については興味を持って勉強できても、福祉制度や法律になると急に難しく感じることがあります。
「何から始めればいい?」
「どの科目を優先する?」
というところから自分で考えなければなりません。
四谷学院なら55段階で学習を進められる
「一人で学習計画を立てるのが少し不安」
という方には、通信講座も選択肢です。
四谷学院の保育士講座では、試験に必要な内容を55の段階に分けて学習します。
・講義動画を見る。
・テキストで確認する。
・問題を解く。
という流れで進めます。
広い試験範囲を一度に全部覚えるのではなく、小さく区切って進めやすいことが特徴です。
また、短い講義動画も用意されています。
・通勤時間に1本見る。
・昼休みに問題を解く。
・夜に少し復習する。
忙しい社会人でも、生活の中に学習を組み込みやすくなります。
筆記試験だけでなく、実技試験対策も用意されています。
社会人から保育士を目指したいけれど、「仕事をしながら続けられるかな?」と不安な方は、まず教材や学習スケジュールを確認してみましょう。すぐに申し込む必要はありません。
四谷学院の「保育士講座」
通信講座にもデメリットはある
通信講座にはメリットがありますが、すべての方に必要というわけではありません。
まず、独学より費用がかかります。
また、通信講座でも自分で勉強する時間を確保する必要があります。
申し込んだだけでは合格できません。
さらに、講座を修了しただけで保育士資格が取得できるわけでもありません。
保育士試験に合格する必要があります。
そのため、
「通信講座を使えば簡単に資格が取れる」
ではなく、
「自分には学習する順番やサポートがあったほうが続けやすいか」
という視点で考えることが大切です。
独学と通信講座を比較して、「勉強する順番が決まっているほうが続けやすそう」と感じた方は、教材や料金、サポート内容を確認してみましょう。
四谷学院の「保育士講座」
「四谷学院だけで決めず、ほかの通信講座とも比べてみたい」という方はこちらも参考にしてください。
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男性保育士についてよくある質問
男性でも保育士試験の内容は同じですか?
同じです。
男性と女性で受験科目や合格基準が変わることはありません。
必要な受験資格を満たし、筆記試験と実技試験に合格することで保育士資格を目指せます。
性別によって特別な試験があるわけではありません。
ピアノが弾けない男性でも保育士になれますか?
ピアノが弾けなくても保育士資格を目指せます。
保育士試験の実技試験は、音楽・造形・言語から2分野を選択します。
音楽を選ばず、造形と言語を選ぶ方法もあります。
「男性だからピアノ経験がない」
「学校を卒業してから楽器に触れていない」
という方でも、ピアノだけを理由に諦める必要はありません。
ピアノ以外で実技試験に合格する方法はこちらで詳しく紹介しています。
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30代・40代から男性保育士を目指しても大丈夫?
資格取得そのものに、「男性は○歳まで」といった制限はありません。
30代、40代からでも保育士資格を目指せます。
ただし、転職する場合は現実的な条件も確認しましょう。
現在の年収。
転職後の想定年収。
勤務時間。
年間休日。
通勤時間。
家族がいる方なら、ご両親や配偶者と相談することも大切です。
「資格を取れるか」だけでなく、「資格を取ったあと、どのような生活になるか」まで考えましょう。
男性保育士でも園長や管理職を目指せますか?
性別に関係なく、経験を積むことで主任、主幹、園長などを目指すことができます。
また、保育士資格を生かせる職場は保育園だけではありません。
・児童養護施設
・乳児院
・障害児支援施設
・児童館
などでも保育士が活躍しています。
保育士資格を取得することは、子どもや家庭を支える幅広い仕事への入口にもなります。
まとめ|これから試してみたい工夫
男性保育士は、まだ女性に比べると少数です。
しかし、男性の保育士登録者数は増えています。
また、保育士全体の人材需要も高い状況です。
「男性だから保育士は難しい」
と最初から諦める必要はありません。
保育で大切なのは、性別ではありません。
目の前の子どもたちが何に興味を持っているのか。
どのようなことに困っているのか。
友だちとどのように関わろうとしているのか。
その姿を丁寧に見取りながら、育ちを支えることです。
また、ご両親や親御さんの気持ちに寄り添い、子育てを一緒に支えることも保育士の大切な役割です。
これから試してみたい工夫として、まず実際の保育現場を見てみましょう。
園見学や就職説明会へ参加すると、
男性保育士はいるか。
職員同士はどのように関わっているか。
子どもたちと保育士はどのように過ごしているか。
職場の雰囲気は自分に合いそうか。
といったことが分かります。
次に、自分が保育士資格を取得する方法を考えます。
学生さんなら、大学・短大・専門学校などを検討します。
社会人なら、まず保育士試験の受験資格を確認してみましょう。
そのうえで、
独学で勉強する。
通信講座を利用する。
どちらが自分に合うのか考えます。
重要なのは、「一番安い方法」「一番早い方法」だけで決めないことです。
仕事や家庭生活と両立しながら、自分が最後まで続けられる方法を選びましょう。
これまでの仕事や人生経験も、保育の現場では無駄にはなりません。
・人と関わってきた経験
・困ったときに工夫した経験
・誰かを支えた経験
そうした一つひとつが、子どもたちや親御さんと向き合うときに役立つことがあります。
「男性保育士という働き方が少し気になる」
そう感じたことが、最初の一歩です。
まずは資格取得方法を調べるところから始めてみませんか。
働きながら保育士資格を目指したい方は、まず四谷学院の無料資料で教材や学習スケジュールを確認してみましょう。
四谷学院の「保育士講座」
「独学と通信講座をもう少し比べてから決めたい」という方はこちらも参考にしてください。
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