
「同じ年齢のお子さんはたくさん話しているのに、うちの子はまだ言葉が少ない」
「こちらの言っていることはわかっていそうだけれど、なかなか言葉が出てこない」
「家庭でも何かしてあげた方がいいのかな?」
お子さんの言葉がゆっくりだと、お父さん、お母さんは心配になりますよね。
公園や園でほかのお子さんが話している姿を見ると、つい比べてしまうこともあるでしょう。
でも、言葉の発達には個人差があります。
また、「何語話せるか」だけで、お子さんの発達全体を判断するものでもありません。
言葉が育っていく過程では、話すこと以外にも大切な姿があります。
- お父さん、お母さんの言っていることを理解する
- 欲しいものを指さす
- 大人の顔を見る
- 身振りで気持ちを伝える
こうした「人とつながろうとする姿」も、コミュニケーションの大切な土台です。
そのため、家庭での発達支援では、「言葉を言わせよう」と頑張りすぎるより、お子さんが伝えたくなる関係や環境をつくることが大切です。
この記事では、子どもの言葉が遅いと感じたときに家庭でできる言葉の育て方、声かけのコツ、絵本の活用法をやさしく解説します。
「どんなときに相談すればいい?」という疑問についても紹介します。
お子さんの今の姿を見取りながら、できそうなことを一つずつ取り入れてみてください。
子どもの言葉が遅い?まず「話す言葉」だけで判断しない
言葉には「理解すること」と「話すこと」がある
「言葉が遅い」と聞くと、どうしても「何語話せるか」が気になります。
でも、言葉の育ちを見るときには、話す言葉だけではなく、理解している言葉にも目を向けてみましょう。
例えば、
「靴を持ってきて」
と伝えると靴を持ってくる。
「お風呂に入ろう」
と声をかけるとお風呂場へ向かう。
まだ自分から多くの言葉を話していなくても、大人の言葉を理解している姿が見られることがあります。
「何を話せる?」だけでなく、「どんなことがわかっている?」という視点でお子さんを見てみましょう。
指さしや身振りも大切なコミュニケーション
言葉がまだ少なくても、お子さんはいろいろな方法で気持ちを伝えています。
例えば、
- 欲しいものを指さす
- 大人の顔を見る
- 手を引いて連れていく
- 首を振って「イヤ」を表す
- 笑顔を返す
といった姿です。
これは「相手に伝えたい」という気持ちの表れでもあります。
お子さんが指さしたときに、
「これがほしいんだね」
と応えてもらえる。
その経験も、人とのやりとりを楽しむことにつながります。
周りのお子さんと比較しすぎない
園や公園に行くと、どうしても同じ年齢のお子さんが気になりますよね。
「もう文章で話している」
「うちはまだ単語だけ」
と比較すると、不安が大きくなることがあります。
そんなときは、周囲だけではなく、少し前のお子さんと比べてみてください。
- 以前より指さしが増えた
- わかる言葉が増えた
- 声を出して伝えようとすることが増えた
そうした小さな変化も大切な育ちです。
「言葉が遅い=発達障害」とは限らない
言葉がゆっくりだからといって、それだけで発達障害かどうかを判断することはできません。
発達には個人差があります。
一方で、「そのうち話すだろう」とご両親だけで長く悩み続ける必要もありません。
気になる姿があれば、乳幼児健診や自治体の相談窓口、小児科などで相談できます。
相談することは、診断を決めることではありません。
今のお子さんの姿を一緒に見てもらう機会として考えてみましょう。
言葉を増やす前に大切にしたい「やりとりの土台」
お子さんが見ているものに大人も注目する
家庭で言葉を育てようとすると、
「これは何?」
「言ってみて」
と教えたくなるかもしれません。
でも、最初に大切にしたいのは、お子さんが今興味を持っているものです。
例えば、窓の外を走る車をじっと見ているとします。
そんなときは、
「ブーブー走ったね」
と短い言葉を添えてみましょう。
大人が教えたいものに注意を向けさせるのではなく、お子さんが見ている世界へ大人が入っていくイメージです。
興味のあるものと言葉が結びつくと、言葉を受け取りやすくなることがあります。
言葉がなくても「伝わった経験」を大切にする
お子さんが冷蔵庫を指さしたとします。
まだ「ジュース」と言えなくても、
「ジュースがほしいんだね」
と応えます。
指さしだけでも、自分の気持ちが伝わりました。
この「伝えたらわかってもらえた」という経験は、とても大切です。
発語だけをコミュニケーションの正解にせず、声や表情、指さし、身振りも受け止めましょう。
大人が話したあとに少し待ってみる
言葉が気になると、親御さんは「たくさん話しかけた方がいいのでは?」と思うかもしれません。
もちろん、お子さんへ言葉を届けることは大切です。
でも、大人がずっと話し続けていると、お子さんから反応する時間が少なくなることがあります。
「ワンワンいたね」
と言ったら、少し待ちます。
- 犬を見る
- 指さす
- 声を出す
そんな反応が返ってくるかもしれません。
「言葉が出るまで待つ」のではなく、「お子さんから何か返ってくるかな?」と待つことを意識してみましょう。
家庭でできる言葉の育て方|声かけのコツ
「短く・ゆっくり・わかりやすく」話す
言葉をたくさん覚えてほしいからと、長い文章を聞かせ続ける必要はありません。
例えば、お子さんが水を飲んでいるなら、
「お水、おいしいね」
と短く伝えます。
靴を履いているなら、
「靴、はけたね」
でも構いません。
今していることと、大人の言葉を結びつけることがポイントです。
お子さんの言葉を少しだけ広げる
お子さんが言った言葉を、大人が少しだけ広げる方法もあります。
例えば、お子さんが犬を見て、
「ワンワン」
と言ったとします。
そこで、
「ワンワン、いたね」
と返します。
車を見て「ブーブー」と言ったなら、
「ブーブー、走ったね」
と返します。
難しい文章を繰り返させる必要はありません。
お子さんが使っている言葉に一つだけ付け足すイメージです。
「これは何?」と質問しすぎない
絵本を見ながら、
「これは何?」
「これは何色?」
「この動物は?」
と質問が続いていませんか?
お子さんの言葉を確認したい気持ちは自然なことです。
ただ、質問ばかりになると、遊びや絵本がテストのようになってしまうことがあります。
質問の代わりに、
「赤いりんごだね」
「大きなゾウさんだね」
と、大人からコメントしてみましょう。
「答えてもらう」より、「一緒に見る」ことを大切にします。
二つから選べる場面をつくる
日常生活の中で選択する機会をつくることもできます。
例えば、
「りんごとバナナ、どっちにする?」
と見せます。
お子さんが指さしたら、
「バナナにするんだね」
と大人が言葉にします。
まだ「バナナ」と言えなくても大丈夫です。
「選ぶ→伝わる→大人が言葉にする」というやりとりを楽しみましょう。
家庭でできるソーシャルスキルトレーニング(SST)はこちら。
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絵本活用法|言葉が遅いお子さんと読み聞かせを楽しむ
年齢より「お子さんが楽しめるか」で絵本を選ぶ
「2歳だから2歳向けの絵本を選ばなければ」
と考えなくても大丈夫です。
言葉を育てる目的なら、お子さん自身が興味を持つことが大切です。
例えば、
- 絵が大きくわかりやすい
- 文章が短い
- 同じ言葉が繰り返される
- 動物や食べ物など身近なものが登場する
といった絵本は、親子でやりとりしやすいでしょう。
乗り物が好きなら、乗り物の絵本でも構いません。
お子さんの「好き」を入り口にしましょう。
最後まで読まなくても大丈夫
絵本を開いたら、最初から最後まで文章を読まなければいけないと思っていませんか?
お子さんが途中のページばかり見たがることもあります。
前のページへ戻ることもあるでしょう。
そんなときも、無理に先へ進めなくて大丈夫です。
お子さんが犬の絵をじっと見ているなら、
「ワンワンいたね」
と一緒に楽しみます。
絵本を最後まで読むことより、親子で同じものを見る経験を大切にしましょう。
「これは何?」よりコメントを増やす
絵本でも質問攻めにしないことがポイントです。
お子さんがバスを指さしたら、
「バスだね」
「大きいね」
と大人が言葉を添えます。
言葉を覚えているか確認する時間ではなく、親子で絵や物語を楽しむ時間にします。
同じ絵本を何度読んでもよい
毎晩同じ絵本を持ってくるお子さんもいます。
親御さんとしては、「またこれ?」と思うかもしれません。
でも、お子さんにとって繰り返しは安心できる経験でもあります。
同じ展開だからこそ、次に何が起こるのか予測できます。
何度か読むうちに、大人の言葉に合わせて声を出したり、好きな場面を指さしたりすることもあるでしょう。
無理に新しい絵本へ変えず、お気に入りを一緒に楽しんでみてください。
ここまで読んで、
「声かけや絵本の使い方はわかった。でも、今のお子さんには次に何をすればいい?」
と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
家庭での取り組みをもう少し順序立てて進めたい場合には、発達段階に合わせた家庭向け教材を活用する方法もあります。
四谷学院の「療育55レッスン」
家庭だけで抱え込まない|言葉の発達を相談したいとき
「○歳で○語」だけで相談するか決めなくてよい
「何歳までに何語話せなければ相談した方がいい?」
と気になる親御さんもいらっしゃるでしょう。
ただ、発語数だけでお子さんの発達全体を見ることはできません。
言葉について気になるときは、
- 大人の簡単な言葉を理解しているか
- 指さしや身振りで伝えようとしているか
- 人とのやりとりを楽しんでいるか
- 呼びかけや音に反応しているか
なども一緒に見ていきます。
親御さんが「少し気になる」と感じた段階で相談して構いません。
乳幼児健診も相談できる機会
1歳6か月児健診や3歳児健診などは、身体の成長を見るだけではありません。
言葉やコミュニケーションを含め、お子さんの発達について相談できる機会でもあります。
「健診で指摘されなければ相談できない」ということではありません。
ご家庭で気になっている姿があるなら、
「家ではこんな様子があります」
と伝えてみましょう。
聞こえやコミュニケーション全体も見る
言葉が遅いと感じると、「話す力」だけに目が向きやすくなります。
でも、言葉の育ちには、相手の声を聞くことや、意味を理解すること、人とやりとりすることなども関係します。
気になる状態が続く場合には、自治体の発達相談、小児科、言語聴覚士など専門家へ相談する方法があります。
ご家庭だけで原因を判断しなくて大丈夫です。
子どもの発達が気になるときの相談窓口についてはこちら。
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家庭での言葉の育ちを支える四谷学院「療育55レッスン」
「言葉を増やすだけ」ではなく発達全体を見ながら取り組む
「家庭でも何かしてあげたい。でも何から始めればいい?」
そんなときに家庭向けの発達支援教材を活用する方法があります。
四谷学院「療育55レッスン」は、発達が気になるお子さんが家庭で取り組めるよう、課題を段階的に整理したプログラムです。
「この教材をすれば必ず言葉が出る」というものではありません。
言葉だけに注目するのではなく、お子さんの今の「できること」を見ながら、家庭で発達全体を支えていく選択肢として考えることが大切です。
7段階・各55ステップだから進め方に迷いにくい
療育55レッスンは、A~Gの7段階に分かれ、それぞれ55のステップで構成されています。
年齢だけで決めるのではなく、お子さんの今の「できること」に合わせて始める段階を考えます。
家庭療育では、
「今日は何をすればいい?」
「次はどんな課題?」
と迷うことがあります。
順番に取り組む内容が整理されていることで、ご両親が毎回一から活動を考える負担を減らしやすくなります。
1回10~15分程度で家庭に取り入れやすい
幼児期のお子さんが長時間課題に取り組むことは簡単ではありません。
療育55レッスンは、1回10~15分程度を目安に取り組めます。
教材には問題プリントや絵カードなどがあり、ご両親向けの指導書も用意されています。
「何を目的にするの?」
「うまくいかないときはどうする?」
と迷ったときに、進め方を確認できます。
家庭での声かけや絵本を楽しみながら、もう少し体系的な取り組みも加えたいというご家庭には検討しやすいでしょう。
専任の担任へ相談できる
家庭で発達支援を続けていると、
「このやり方でいいのかな?」
「なかなか次へ進めない」
と迷うことがあります。
療育55レッスンには、お子さん専任の担任へ相談できる仕組みがあります。
教材だけを受け取って、ご両親だけですべて考え続けるわけではありません。
お子さんの姿を見取りながら、家庭での取り組みを考えられることも特徴です。
「わが家でも取り入れられそう」と感じた方は、いきなり受講を決めるのではなく、まず無料資料で教材内容や進め方を確認してみましょう。
四谷学院の「療育55レッスン」
無料の判定テストもあるため、
- お子さんに合いそうか
- 親子で取り組めそうか
- 家庭生活の中で続けられそうか
を確認してから検討すると安心です。
四谷学院『療育55レッスン』の特徴・メリット・注意点についてはこちら。
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よくある質問とまとめ|これから試してみたい工夫
言葉が遅いのは発達障害だからですか?
言葉がゆっくりという一つの姿だけで、発達障害かどうかを判断することはできません。
話す言葉だけではなく、理解している言葉、指さし、身振り、人とのやりとりなども含めてお子さんの姿を見ていきます。
気になる状態が続く場合には、乳幼児健診や自治体の相談窓口、小児科などで相談してみましょう。
「言ってみて」と何度も練習させた方がいいですか?
無理に言葉を復唱させる必要はありません。
お子さんが興味を持っているものに、
「ワンワンいたね」
「ブーブー走ったね」
と短い言葉を添えるところから始めてみましょう。
指さしや声でも「伝わった」という経験を大切にします。
同じ絵本ばかり読んでも大丈夫ですか?
お子さんが楽しんでいるなら、同じ絵本を繰り返しても構いません。
同じ絵本だからこそ、安心して内容を楽しめることもあります。
最後まで読ませることより、お子さんが好きなページを親子で一緒に楽しむことを大切にしましょう。
まとめ|これから試してみたい工夫
お子さんの言葉がゆっくりだと、
「もっと話しかけなければ」
「言葉を教えなければ」
と焦ってしまうかもしれません。
でも、最初に大切にしたいのは、「何語話せるか」だけではありません。
お子さんが人とやりとりすることを楽しみ、「伝わった」と感じられる経験を増やしていきましょう。
これから試してみたい工夫として、
- お子さんが見ているものに短い言葉を添える
- 指さしや表情も「伝えている」と受け止める
- 大人が話したあと、少し反応を待ってみる
- 絵本をテストにせず親子で一緒に楽しむ
- 不安が続くときは専門家へ相談する
ところから始めてみてください。
全部を一度にする必要はありません。
今日、お子さんが好きな車を見ていたら、
「ブーブー走ったね」
と一言添える。
それだけでも大切なやりとりです。
- お子さんが見た
- 指をさした
- 大人の顔を見た
- 声を出した
そんな小さな「伝えたい」という姿を見取り、応えていくことが、お子さんの言葉とコミュニケーションの育ちを支えることにつながります。
そして、
「家庭でもう少し順序立てて取り組みたい」
「今のお子さんには次に何をすればよいのかわからない」
と感じたときには、家庭向けの発達支援プログラムを活用する方法もあります。
四谷学院「療育55レッスン」も、まず無料資料で実際の教材内容や家庭での進め方を確認できます。
すぐに受講する必要はありません。
お子さんに合いそうか、ご両親が無理なく続けられそうかを確認するところから始めてみましょう。
四谷学院の「療育55レッスン」

