
「いつもと違う道を通っただけで泣いてしまう」
「お気に入りのお皿でないと、ごはんを食べたがらない」
「おもちゃの並べ方を少し変えると怒ってしまう」
そんなお子さんの姿を見て、「どうしてそこまでこだわるの?」「このままで大丈夫なのかな」と心配になるお父さん、お母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
毎日のことになると、ご両親も疲れてしまいますよね。
「少しくらい違っても大丈夫だよ」と伝えても受け入れられず、どう関わればよいのかわからなくなることもあるでしょう。
でも、お子さんのこだわりは、単なるわがままとは限りません。
「いつもと同じ」という状態によって安心していたり、これから起こることが予測できない不安から、自分なりの方法を守ろうとしていたりすることがあります。
そのため、大切なのは「こだわりをなくすこと」だけを目標にしないことです。
まずは、その行動によってお子さんが何を守ろうとしているのかを考えてみましょう。
この記事では、子どものこだわりが強いときの関わり方について、着替え、食事、遊び、外出など家庭でよくある場面をもとに解説します。
「そのまま大切にしてよいこだわり」と「少し支援して選択肢を広げたいこだわり」の考え方も紹介します。
全部を一度に変える必要はありません。
お子さんの姿を見取りながら、家庭で無理なくできる発達支援の工夫を一つずつ試してみましょう。
子どもの「こだわりが強い」とは?まず知っておきたいこと
こだわりは「安心するための方法」になっていることがある
お子さんが毎日同じ道を歩きたがったり、決まった順番で朝の準備をしたがったりすることはありませんか?
大人から見ると、「少しくらい違っても大丈夫」と思えることかもしれません。
でも、お子さんにとって「いつもと同じ」は、次に何が起こるのかわかる安心材料になっていることがあります。
例えば、毎朝「着替え→朝ごはん→歯磨き」の順番で過ごしているお子さんがいたとします。
ある朝突然、「今日は先に歯磨きしよう」と言われると、大人には小さな変更でも、お子さんには大きな出来事に感じられる場合があります。
泣いたり拒否したりしたときも、「言うことを聞かない」と捉えるだけではなく、「いつもと違って不安だったのかな」と考えてみましょう。
幼児期には発達の過程でこだわりが見られることもある
お気に入りの絵本を何度も読んでもらいたがる。
同じ遊びを繰り返す。
いつも同じぬいぐるみと寝たがる。
幼児期には、このような姿もよくあります。
そのため、「こだわりが強い=発達障害」と家庭だけで判断する必要はありません。
お子さんには、それぞれ好きなことや安心できる方法があります。
好きなことに集中できる力が、その子の得意なことにつながる場合もあります。
すべてのこだわりをなくす必要はない
「こだわりがあるなら、今のうちに直した方がいいのでは?」と思う親御さんもいらっしゃるでしょう。
ですが、生活上困っていないこだわりまで、すべてなくす必要はありません。
判断するときは、
- お子さん自身が困っているか
- 家庭生活への負担が大きいか
- 園生活や友だちとの関係に影響しているか
- 少しの変更でも強い不安につながっているか
という視点で考えてみましょう。
「こだわりがあるか」ではなく、「そのこだわりによって生活でどのくらい困っているか」を見ることが大切です。
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こだわりが強く出たときは「直前の出来事」を見てみよう
「怒った・泣いた」だけではなく、その前を振り返る
お子さんが突然怒り出したように見えても、その前に理由が隠れていることがあります。
例えば、外出前に大泣きしたとします。
そのとき、
- いつもと出発時間が違った
- 好きな遊びを突然終わらされた
- 行き先を知らされていなかった
- いつも持っていく物がなかった
といった出来事はなかったでしょうか。
「泣いた」という結果だけを見るのではなく、その少し前のお子さんの姿を見取ることが大切です。
原因が見えてくると、次に同じ場面が起きたときの関わり方も考えやすくなります。
こだわりによって何を守ろうとしているのか考える
同じ行動でも、その理由は一人ひとり違います。
例えば、「この服しか着ない」というお子さんがいたとします。
お気に入りのキャラクターが好きなのかもしれません。
いつもの服だから安心するのかもしれません。
あるいは、別の服の肌触りが苦手なのかもしれません。
理由が違えば、関わり方も変わります。
「こだわりをやめさせる方法」をすぐ考えるのではなく、「この子は何に困っているのかな?」という視点を持ってみましょう。
うまくいった対応を簡単に記録する
毎回完璧に対応する必要はありません。
困った場面があったら、スマートフォンなどに簡単なメモを残しておく方法もあります。
記録するなら、
- 何が起きたか
- どんな声かけをしたか
- 何をすると落ち着いたか
- 次に試してみたいこと
くらいで十分です。
何度か記録していると、「予定を少し早く知らせると落ち着きやすい」「選べるようにすると動きやすい」など、その子に合った方法が見えてくることがあります。
園にも共有できれば、家庭と園の両方からお子さんの育ちを支えやすくなります。
場面別|こだわりが強いときの家庭での関わり方
着替え・食事など生活習慣へのこだわり
「同じ服しか着たがらない」
「決まったお皿でないと食べない」
家庭では、このようなこだわりが見られることがあります。
このとき、いきなりお気に入りを取り上げて「今日から別の物にしよう」とすると、お子さんの不安が強くなることがあります。
まず安心できるものを残しましょう。
赤い服ばかり着たがるのであれば、同じような素材の別の色を一枚用意してみます。
お気に入りのお皿しか使えないなら、いつものお皿を使いながら、横に別のお皿を一枚置いてみる方法もあります。
すぐ使えなくても構いません。
「違うものがあっても大丈夫だった」という経験から始めます。
遊び方・並べ方・順番へのこだわり
ミニカーをいつも決まった順番で並べる。
積み木を同じ形にしないと気が済まない。
そんなお子さんもいます。
好きな遊び自体をやめさせる必要はありません。
まず、お子さんの好きな方法で十分に遊びます。
そのあとで、
「青い車も一台入れてみる?」
と、小さな変化を加えてみましょう。
嫌がったら元に戻しても構いません。
大切なのは、「いつものやり方を奪われた」と感じさせるのではなく、「違う方法も少し経験できた」という機会をつくることです。
外出・道順・予定変更へのこだわり
いつも同じ道でなければ嫌がるお子さんの場合、突然違う道へ連れていくより、少し早めに伝えてみましょう。
「今日は工事をしているから、途中から違う道を通るよ」
と知らせます。
写真や地図が理解しやすいお子さんなら、「今日はこっち」と見せてもよいでしょう。
変更そのものをなくすことはできません。
だからこそ、「変更があることを知ってから経験する」という機会を少しずつ増やしていきます。
勝ち負け・自分のルールへのこだわり
ゲームで負けると泣いたり、自分が考えたルールでないと遊びたがらなかったりすることもあります。
この場合も、最初から「負けても怒らない」と大きな目標を求めなくて大丈夫です。
まず「勝ちたかったね」と気持ちを受け止めます。
そのうえで、
「今度はお父さんのルールでも1回だけやってみよう」
と提案します。
できたときは、勝ったことではなく、「違うやり方でもできたね」と伝えます。
こだわりを否定せず「柔軟に考える力」を育てる4つの工夫
「AをやめてB」ではなく「AもBも」にする
新しいことを経験してもらいたいとき、今好きなものを取り上げる必要はありません。
例えば、赤い車だけで遊びたいのであれば、赤い車を残します。
そこに青い車を一台だけ加えます。
いつもの絵本しか読みたくないのであれば、その絵本を読んだあとに、新しい絵本を1ページだけ一緒に見ます。
「好きなものをやめる」のではなく、「好きなものに新しい経験を足す」というイメージです。
二つの選択肢からお子さん自身に選んでもらう
自分で決められることが、安心につながるお子さんもいます。
例えば、
「赤い服と青い服、どっちにする?」
と二つから選んでもらいます。
「何を着たい?」では選択肢が多すぎて迷ってしまうお子さんでも、二つなら選びやすいことがあります。
自分で選び、それが受け入れられた経験も大切です。
予定変更は少し前に伝える
突然の変更が苦手なお子さんには、事前に知らせることが役立つ場合があります。
「あと5分でお風呂だよ」
「今日は帰りにスーパーへ寄るよ」
「明日はいつもの先生がお休みだよ」
など、少し前に伝えます。
すべての変更を避けるのではありません。
「予定は変わることもある。でも少し前にわかれば準備できる」という経験を積み重ねていきましょう。
「できなかった」より「変えられた」を見つける
親御さんは、どうしてもできなかったところに目が向きやすくなります。
けれど、小さな変化も大切な育ちです。
昨日は大泣きしていたけれど、今日は少し待てた。
違う道を嫌がったけれど、途中から歩けた。
いつもと違うお皿には食べ物を入れられなかったけれど、テーブルに置いておけた。
そんな姿も、「変化を受け入れる経験」の一つです。
「今日はここまでできたね」と伝えながら、お子さんのペースを大切にしましょう。
家庭で対応するときの注意点|頑張りすぎなくて大丈夫
無理にこだわりをなくそうとしない
生活上困っていないこだわりまで、すべて変える必要はありません。
好きなことを繰り返すことが、お子さんにとって安心できる時間になっている場合もあります。
また、特定のことに強い興味を持つことが、得意なことへつながることもあります。
「こだわりがあること」ではなく、「それによって本人や周囲が困っているか」を考えましょう。
一度にたくさん変えない
家庭で発達支援を始めると、
「服も変えよう」
「食事も変えよう」
「遊び方も広げよう」
と頑張りたくなるかもしれません。
ですが、一度に多くの変化が起きると、お子さんの負担が大きくなります。
まず一つで十分です。
「今週は予定変更を少し早めに伝えてみよう」というように、ゆっくり進めていきましょう。
親御さん自身の負担も大切にする
発達支援では、お子さんのことを考えるあまり、ご両親が頑張りすぎてしまうことがあります。
- 毎日記録する
- 毎日教材に取り組む
- いつも正しい声かけをする
そこまで完璧にしなくても大丈夫です。
「今日は気持ちを一度受け止められた」
それだけでも家庭での大切な関わりです。
強い困りごとが続く場合は専門家にも相談する
家庭での工夫だけで対応しようとしなくても大丈夫です。
生活への影響が大きかったり、お子さん自身のつらさが強かったりする場合は、園の先生や自治体の相談窓口、小児科、療育機関などにも相談してみましょう。
家庭での発達支援と専門家への相談は、どちらか一つを選ぶものではありません。
必要に応じて組み合わせながら、お子さんの育ちを支えていきます。
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家庭で工夫を続けていると、「次は何をすればいい?」「今のお子さんにはどのくらいの課題が合うの?」と迷うことがあります。
家庭での取り組みをもう少し順序立てて進めたい方は、家庭向けの療育教材を確認してみる方法もあります。
四谷学院の「療育55レッスン」
家庭での発達支援を体系的に続けるなら四谷学院「療育55レッスン」
「今のお子さんには次に何をすればいい?」という迷いに
ここまで紹介した方法なら、家庭でも少しずつ取り入れられます。
一方で、
「次は何をすればいいの?」
「簡単すぎるのか、難しすぎるのかわからない」
と迷う親御さんもいらっしゃるでしょう。
毎回ご両親だけで課題を考えるのは大変です。
そんなときには、家庭で取り組む内容が段階的に整理されたプログラムを活用する方法があります。
四谷学院「療育55レッスン」は、発達が気になるお子さんが家庭で取り組めるように作られたプログラムです。
年齢だけで判断するのではなく、お子さんの今の「できること」を確認しながら進めていきます。
発達段階に合わせて55ステップを順番に進められる
療育55レッスンは、発達段階に合わせてA~Gの7段階に分かれています。
それぞれの段階は55のステップで構成されています。
そのため、ご両親が毎回、
「今日は何をすればいい?」
「次はどんな課題?」
と一から考える負担を減らしやすくなります。
今のお子さんに合ったところから、小さな「できた」を積み重ねながら進められることも特徴です。
1回10~15分程度だから家庭に取り入れやすい
幼児期のお子さんに、長時間課題へ取り組んでもらうことは簡単ではありません。
療育55レッスンは、1回10~15分程度を目安に取り組めます。
長い時間まとめて行うのではなく、家庭生活の中で短い時間から進められます。
教材には問題プリントや絵カードなどがあり、ご両親向けの指導書も用意されています。
「何を目的に取り組むのか」「うまくいかないときはどうすればよいのか」を確認しながら進められる点も、家庭療育では心強いでしょう。
専任の担任に家庭での困りごとを相談できる
家庭で取り組んでいると、
「この進め方でいいのかな?」
「ここだけなかなかできない」
と迷うことがあります。
療育55レッスンでは、お子さん専任の担任に、課題の進め方や家庭での困りごとを相談できる仕組みがあります。
教材を受け取って、ご両親だけで考え続けるわけではありません。
お子さんの姿を見取りながら取り組み方を考えられることは、家庭で続けるうえで安心につながります。
「わが家でも続けられそう」と感じた方は、まず無料資料で実際の教材や家庭での進め方を確認してみましょう。
四谷学院の「療育55レッスン」
まずは無料資料で家庭に合うか確認する
家庭向けの教材にも、お子さんとの相性があります。
いきなり受講を決める必要はありません。
まず無料資料を見ながら、
- 今のお子さんに合いそうか
- 親子で取り組めそうか
- ご家庭で無理なく続けられそうか
を確認してみましょう。
お子さんに合うスタート段階を考えるための判定テストもあります。
「人気だから始める」のではなく、「わが家に合いそうだから検討する」という順番で大丈夫です。
四谷学院『療育55レッスン』の特徴・メリット・注意点はこちら。
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よくある質問とまとめ|これから試してみたい工夫
こだわりが強いのは発達障害だからですか?
こだわりが強いという姿だけで、発達障害かどうかを判断することはできません。
幼児期には、発達の過程で好きなものや決まった方法を繰り返す姿も見られます。
大切なのは、こだわりの有無だけを見るのではなく、お子さん自身が生活の中でどのくらい困っているかを見ることです。
発達について気になる状態が続いている場合には、園や地域の相談窓口などへ相談してみましょう。
同じ遊びばかりでもやめさせなくて大丈夫ですか?
好きな遊びを繰り返すこと自体を、すぐにやめさせる必要はありません。
むしろ、好きな遊びを安心できる土台として活用できます。
例えば、いつものミニカー遊びを十分楽しんだあとに、新しい色の車を一台だけ加えてみます。
「好きなものをなくす」のではなく、「好きなものから少し世界を広げる」と考えてみましょう。
こだわりからかんしゃくになったらどうすればいいですか?
感情が大きく高ぶっているときに、長く説明して理解してもらおうとしても難しいことがあります。
まずは安全を確保し、落ち着く時間をつくりましょう。
落ち着いたあとで、
「予定が変わって嫌だったね」
と気持ちを短く言葉にします。
そして、「次は少し早く伝えるね」と次の関わりにつなげます。
その場ですべて解決しようとしなくても大丈夫です。
まとめ|これから試してみたい工夫
子どものこだわりが強いと、毎日の関わりの中で「何とか変えなければ」と焦ることがあります。
でも、最初に大切にしたいのは、こだわりをなくすことではありません。
「どうしてこの子は、これを大切にしているのかな?」
と、その背景を考えてみることです。
これから試してみたい工夫として、まずは次のことから始めてみましょう。
- 困った場面の「少し前」を振り返る
- こだわりによって何を守っているのか考える
- 予定変更は少し早く知らせる
- 二つの選択肢から選んでもらう
- いつもの方法に小さな変化を一つだけ加える
全部を一度にする必要はありません。
「今日は予定を5分前に伝えてみよう」
その一つからでも十分です。
昨日は大泣きしたけれど、今日は少し待てた。
いつもと違う物を一度触れた。
変更があっても、途中から気持ちを切り替えられた。
そんな小さな姿も、大切な育ちです。
「まだできないこと」ばかりを見るのではなく、「今日はここまでできたね」とお子さんの姿を見取ってあげましょう。
そして、「家庭でもう少し順序立てて取り組みたい」「次に何をすればよいのかわからない」と感じたときには、家庭向けの療育プログラムを活用する方法もあります。
四谷学院「療育55レッスン」も、まずは無料資料で教材内容や家庭での進め方を確認できます。
いきなり受講する必要はありません。
お子さんに合いそうか、ご両親が無理なく続けられそうかを確認するところから始めてみましょう。
お子さんが安心できるものを大切にしながら、小さな新しい経験を一つずつ増やしていくこと。
その積み重ねが、お子さんの柔軟に考える力と、その子らしい育ちを支えることにつながります。
四谷学院の「療育55レッスン」


