
「体を動かすことは好きだけれど、いつも同じ遊びばかりになっている」
「手先を使うことが少し苦手そう」
「家でも発達を支える遊びをしてあげたいけれど、何をすればいいのかわからない」
そんな悩みを持つお父さん、お母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
発達が気になるお子さんのために、家庭でも何かしてあげたい。
そう思って調べていると、「感覚統合あそび」という言葉を目にすることがあります。
少し専門的に聞こえますが、特別な遊具がなければできないものではありません。
クッションやタオル、新聞紙、洗濯ばさみなど、普段から家庭にあるものを使って楽しめる遊びもたくさんあります。
大切なのは、「上手にできるようにすること」を目的にしすぎないことです。
お子さんが楽しみながら体を動かしたり、手や指を使ったりする中で、いろいろな感覚や動きを経験していきます。
そして、お父さん、お母さんには、その遊びの中で、
- どんな遊びを楽しんでいるか
- どんな動きが少し難しそうか
- どんな声かけで挑戦しやすくなるか
といったお子さんの姿を見取ってほしいと思います。
この記事では、おうちで楽しめる感覚統合あそびを10個紹介します。
難しい理論よりも、「今日から何をして遊べばいい?」という親御さんの疑問に答えられる内容にしています。
全部試す必要はありません。
「これならお子さんと楽しめそう」と思うものを一つ選んでみてください。
感覚統合あそびを家庭で楽しむ前に大切にしたいこと
「できる・できない」より楽しんでいる姿を見る
感覚統合あそびという言葉を見ると、「発達のためにしっかり取り組まなければ」と考えてしまうことがあります。
けれど、家庭で行う遊びは訓練ではありません。
例えば、クッションの上を歩く遊びをしたとします。
お子さんが途中で落ちてしまったとしても、「最後まで歩けなかった」と評価する必要はありません。
クッションに乗ったときに笑っていた。
もう一度乗ろうとしていた。
お父さんの手を握りながら挑戦していた。
そうした一つひとつの姿も、大切な育ちです。
大人が結果ばかりを見ると、お子さんも「失敗しないようにしなければ」と感じてしまうことがあります。
「上手にできたね」だけでなく、「楽しそうだったね」「もう一回やってみたね」と、過程を認めてあげましょう。
お子さんが嫌がる刺激は無理に続けない
同じ遊びでも、好きなお子さんもいれば苦手なお子さんもいます。
例えば、粘土の感触を楽しむお子さんもいれば、手につく感覚を強く嫌がるお子さんもいます。
タオルで体を包まれることを楽しむ子もいれば、窮屈に感じる子もいます。
嫌がる姿が見られたら、「慣れさせなければ」と無理に続ける必要はありません。
お子さんの「嫌だ」という反応も、その子の感じ方を知るための大切なサインです。
一度やめて、別の方法や別の遊びを試してみましょう。
最初は5~10分程度から始める
家庭での発達支援は、長く取り組めばよいというものではありません。
特に幼児期は、集中できる時間にも個人差があります。
「今日は5分だけ」
「もう一回と言ったらもう一度」
くらいでも十分です。
お子さんが楽しい気持ちのまま終われれば、次に遊ぶときにも取り組みやすくなります。
感覚統合の考え方や、家庭で使われる発達支援の方法を詳しく知りたい方はこちら。
こちらもCHECK
おうちでできる感覚統合あそび5選|体を大きく動かして楽しもう
①クッション山のぼり
まずは、家庭にあるクッションや座布団を床に並べてみましょう。
その上を歩いたり、またいだりするだけでも遊びになります。
平らな床とは違い、足元が少し不安定になるため、お子さんは自然に姿勢を調整しながら進みます。
最初はクッション1枚でも構いません。
慣れてきたら2枚に増やしたり、少し間隔を空けたりしてみましょう。
「山を越えてお母さんのところまで来られるかな?」
と物語のようにすると、楽しみやすくなります。
転倒しないように、周囲に硬い家具がない場所で行い、大人が近くで見守ってください。
②布団トンネル
布団や大きめのタオルを使って、簡単なトンネルを作ります。
お父さん、お母さんが出口側から、
「こっちだよ」
「出口まで来られるかな?」
と声をかけてみましょう。
くぐる動きでは、腕や足を使いながら体全体を動かします。
暗い場所を怖がるお子さんの場合は、布団を完全にかぶせず、明るく広い空間から始めると安心です。
③動物歩き
「くまさんになって歩いてみよう」
「今度はカニさんになってみよう」
と、動物になりきって移動します。
例えば、
- くま歩き
- カニ歩き
- うさぎジャンプ
などがあります。
正しい動きを教える必要はありません。
お子さんなりの「くまさん」で十分です。
普段とは違う姿勢や動きを楽しむことを大切にしましょう。
④タオル綱引き
大きめのタオルを、お子さんと大人で一本ずつ端を持ちます。
そして、
「よいしょ、よいしょ」
と声を合わせながら、ゆっくり引っ張ります。
強く引きすぎる必要はありません。
お子さんの力に合わせて、大人が調整してください。
「パパに勝てるかな?」と勝負にしてもよいですが、勝ち負けにこだわりやすいお子さんの場合は、「一緒に引っ張ってみよう」という遊び方でも楽しめます。
⑤風船キャッチ
風船はボールよりもゆっくり落ちるため、小さなお子さんでも動きを追いやすい遊びです。
最初は大人がお子さんの近くに風船を飛ばします。
慣れてきたら、
「何回続くかな?」
「次はお母さんに返してみて」
と少しずつ遊びを広げます。
手で打つのが難しそうなら、最初は風船を追いかけて触るだけでも構いません。
「風船をキャッチできたか」ではなく、お子さんがどんな動きを楽しんでいるかを見取ってあげましょう。
おうちでできる感覚統合あそび5選|手や指を使って楽しもう
⑥新聞紙あそび
不要になった新聞紙や紙を使います。
遊び方は簡単です。
- 破る
- 丸める
- 広げる
- 投げる
など、自由に楽しみます。
新聞紙を細かくして「紙の雪」にするのも楽しいですね。
「ビリビリって音がしたね」
「小さくなったね」
と、感じたことを言葉にしてあげると、遊びの経験が広がります。
小さなお子さんの場合は、紙を口に入れないように必ず見守ってください。
⑦洗濯ばさみあそび
洗濯ばさみは、指先を使う家庭遊びに活用できます。
紙皿の周りに洗濯ばさみをつけて、「ライオンのたてがみ」を作ってみましょう。
「あと一本つけられるかな?」
と一緒に楽しみます。
洗濯ばさみを開くことが難しければ、大人が少し開くのを手伝っても構いません。
大切なのは、自分でできた部分を見つけて認めることです。
⑧粘土こねこね
粘土を使って自由に遊びます。
- 握る
- 丸める
- 伸ばす
- 押す
といったさまざまな動きを経験できます。
「丸を作ろう」「動物を作ろう」と完成形を求める必要はありません。
ただ握ったり、伸ばしたりしているだけでも十分です。
手に粘土がつくことを嫌がるお子さんには、無理に触らせず、ヘラなどの道具を使ってもよいでしょう。
⑨タオルぎゅっぎゅ
小さめのタオルを用意します。
タオルを両手で握ったり、丸めたりしてみましょう。
水遊びができる季節なら、水を含ませたタオルを絞る遊びにも広げられます。
「ぎゅーってできるかな?」
「もっと小さくしてみよう」
と、大人も一緒に行います。
特別な教材がなくても、生活の中にあるものを遊びへ変えられます。
⑩宝探し袋
袋や箱の中に、安全なおもちゃを入れます。
中を見ずに手を入れて、
「何が入っているかな?」
と触って探します。
最初は、お子さんのお気に入りのおもちゃ一つだけでもよいでしょう。
慣れてきたら、形や大きさの違うものを少しずつ増やします。
「車だったね」
「丸いものが見つかったね」
と一緒に喜びましょう。
10個すべてが、お子さんに合うわけではありません。
むしろ、「何を楽しんだか」「何を嫌がったか」を知ることが、ご両親がお子さんの姿を見取るヒントになります。
ASD傾向のお子さんと楽しめる家庭あそびをもっと見る。
こちらもCHECK
-

【解説】遊びながら伸ばす!ASD特性を持つお子さんにおすすめの家庭あそびアイデア
「一人で遊ぶことが多く、一緒に遊ぼうとしてもなかなか続かない」 「お気に入りの遊びばかり繰り返しているけれど、このままでいいのかな」 「家でも発達を支えることをしてあげたいけれど、何をすればいいかわか ...
続きを見る
感覚統合あそびを発達支援につなげる3つの工夫
お子さんの「好き」を出発点にする
発達支援という言葉から、「苦手なことを練習しなければ」と考えていませんか?
家庭での遊びでは、苦手なものから始めなくても大丈夫です。
むしろ、お子さんの好きなことを出発点にすると、自然に取り組みやすくなります。
風船が好きなら風船キャッチ。
布団にもぐるのが好きなら布団トンネル。
紙を破ることが好きなら新聞紙あそび。
好きな遊びの中に、小さな新しい経験を加えていきます。
「できないことを直す」のではなく、「好きなことから世界を広げる」という視点で、お子さんの育ちを支えてみましょう。
難しさを少しだけ調整する
遊びが簡単すぎるとすぐ飽きてしまい、難しすぎると「もうやらない」となってしまうことがあります。
例えばクッション山なら、最初は1枚だけにします。
できるようになったら2枚に増やします。
さらに慣れたら、少し間隔を空けます。
一度に大きく難しくする必要はありません。
「少し頑張ったらできた」という経験を積み重ねることが、お子さんの自信につながります。
うまくいった遊びを簡単に記録する
家庭で毎回新しい遊びを考えるのは大変ですよね。
そこで、スマートフォンのメモなどに簡単な記録を残してみましょう。
例えば、
- 好きだった遊び
- 少し苦手だった遊び
- どのくらい楽しんだか
- うまくいった声かけ
などです。
続けていくと、
「押したり引いたりする遊びが好きそう」
「手が汚れる遊びはまだ苦手そう」
と、お子さんの特徴が少しずつ見えてきます。
その姿を園の先生と共有することも、お子さんの育ちを家庭と園の両方から支えることにつながります。
四谷学院の「療育55レッスン」
遊びを毎回考えるのが大変なら四谷学院「療育55レッスン」も選択肢
お子さんの「できること」に合わせて始められる
ここまで10個の感覚統合あそびを紹介しました。
「これならできそう」と感じた方もいれば、
「毎回、自分で遊びを考えるのは大変そう」
「今のお子さんには、どのくらいの課題が合っているのだろう?」
と感じた親御さんもいらっしゃるかもしれません。
そんなとき、家庭で取り組める発達支援の方法を体系的に知るという選択肢もあります。
四谷学院「療育55レッスン」は、発達が気になるお子さんが家庭で取り組めるように作られたプログラムです。
年齢だけで決めるのではありません。
お子さんの今の「できること」に合わせて、段階的に進められる仕組みになっています。
A~Gの7段階に分かれており、それぞれの段階を55のステップで進めていきます。
「次に何をすればいいの?」というご両親の迷いを減らしやすいことも特徴です。
1回10~15分程度だから家庭に取り入れやすい
幼児期のお子さんに長時間机に座ってもらうことは簡単ではありません。
療育55レッスンは、1回10~15分程度の短い時間から取り組めます。
「今日はこれだけやってみよう」
と、家庭生活の中に少しずつ取り入れられます。
教材には問題プリントだけではなく、絵カードなども用意されています。
また、親御さん向けの指導書もあるため、課題の進め方だけでなく、「うまくいかないときにどうすればよいか」を確認しながら進められます。
専任の担任に相談しながら進められる
家庭で発達支援に取り組んでいると、
「この声かけでいいのかな?」
「同じところで何度もつまずいてしまう」
と迷うことがあります。
療育55レッスンでは、専任の担任にお子さんの様子を伝えながら相談できる仕組みがあります。
教材を受け取って、ご家庭だけで進めるわけではありません。
「この子の場合はどうしたらよいのか」を相談できることは、家庭療育を続けるお父さん、お母さんにとって心強いポイントです。
四谷学院の「療育55レッスン」
まずは無料資料で家庭に合うか確認する
「興味はあるけれど、うちの子に合うかわからない」
そう感じる親御さんも多いでしょう。
いきなり講座を申し込む必要はありません。
まずは無料資料を取り寄せて、
- どんな教材なのか
- お子さんが取り組めそうか
- 家庭で続ける時間を作れそうか
を確認してみましょう。
お子さんの発達段階を確認するための判定テストもあります。
「良さそうだから申し込む」のではなく、教材を見たうえで「わが家でも続けられそう」と思えるかを確認してから検討すると安心です。
四谷学院『療育55レッスン』の特徴・メリット・注意点を詳しく見る。
こちらもCHECK
-

【解説】四谷学院「療育55レッスン」は発達が気になる子に合う?家庭療育の始め方・特徴・注意点を解説
「療育には通っているけれど、家では何をしてあげればいいの?」 「年齢に合わせて市販のドリルを買ったけれど、難しすぎて続かなかった」 「家庭療育を始めたいけれど、自分の教え方で合っているの ...
続きを見る
感覚統合あそびをするときの注意点とよくある質問
感覚統合あそびは毎日した方がいいですか?
毎日必ず行う必要はありません。
「発達のために毎日やらなければ」と考えると、お父さん、お母さんにも負担がかかります。
家庭での遊びでは、回数よりも「楽しかった」という経験を大切にしましょう。
ご両親にも余裕があるときに、短時間から取り入れてみてください。
子どもが嫌がったときは続けた方がいいですか?
嫌がる場合は、一度やめましょう。
触る、揺れる、音が出るなどの刺激には、お子さんによって感じ方の違いがあります。
「嫌がる=できない」と捉える必要はありません。
嫌がっている姿も、お子さんの感じ方を理解するための大切なサインです。
別の遊びに変えたり、刺激を少なくしたりしてみましょう。
何歳からできますか?
今回紹介した遊びは、「何歳になったら始める」というより、お子さんの発達や興味、安全面に合わせて調整することが大切です。
小さなお子さんの場合は、誤飲や転倒にも注意してください。
遊びの最中は大人がそばで見守り、お子さんが安心して楽しめる環境を整えましょう。
家庭での遊びだけで大丈夫ですか?
ご家庭でできる遊びは、お子さんの育ちを支える一つの方法です。
ただし、発達について心配が強い場合や、日常生活で困る場面が増えている場合には、家庭だけで何とかしようとする必要はありません。
園の先生や自治体の相談窓口、小児科、療育機関などへ相談する方法もあります。
家庭での遊びと専門家への相談は、どちらか一つを選ぶものではありません。
必要に応じて組み合わせていきましょう。
子どもの発達が気になるときの相談窓口を確認する。
こちらもCHECK
-

子どもの発達が気になるときはどこに相談する?相談窓口・準備・相談後の流れを解説
「ことばが同じ年齢の子より少ない気がする」 「園から、集団活動に入りにくいことがあると言われた」 「かんしゃくが強いけれど、どこに相談すればいいの?」 お子さんの発達について気になることがあっても、「 ...
続きを見る
まとめ|これから試してみたい工夫
まずは10個の中から一つ選んでみる
「感覚統合あそび」と聞くと、専門的で難しそうに感じるかもしれません。
でも、家庭で大切にしたいのは、特別なことをたくさんすることではありません。
今回紹介した10個の遊びの中から、
- クッションを一つ床に置いて歩いてみる
- 新聞紙を一緒に破ってみる
- 風船を一回だけ打ち合ってみる
- 好きだった遊びをメモしてみる
など、一つだけ選んでみましょう。
お子さんが笑った。
「もう一回」と言った。
昨日は触らなかったものに、自分から手を伸ばした。
そんな小さな姿も、大切な育ちです。
うまくできたかではなく、「今日はどんな姿があったかな」と見取ってみてください。
家庭で続ける方法に迷ったら体系化された教材も確認してみる
家庭で遊びを続けていると、
「次は何をすればいいの?」
「この遊びは、今の発達に合っているのかな?」
と迷うことがあります。
そのときは、ご両親だけで毎回新しい活動を考え続けなくても大丈夫です。
四谷学院「療育55レッスン」のように、お子さんの発達段階に合わせて順番に取り組める家庭向けプログラムを確認してみる方法もあります。
いきなり受講を決める必要はありません。
まずは無料資料で教材の内容や進め方を見て、お子さんに合いそうか、ご家庭で続けられそうかを確認してみましょう。
これから試してみたい工夫は、「何か特別なことを始める」ことではありません。
今日、お子さんと一緒に一つ遊んでみる。
そこで見つけた小さな「できた」「楽しい」を大切にする。
その積み重ねが、お子さんの育ちを支える家庭での関わりにつながっていきます。
四谷学院の「療育55レッスン」


