子育て

【解説】遊びながら伸ばす!ASD特性を持つお子さんにおすすめの家庭あそびアイデア

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「同じ遊びばかりを繰り返す」「ブロックに夢中になりすぎて他のことに興味を示さない」「友達と一緒に遊ぶのが難しい」──ASD特性を持つお子さんの遊び方に戸惑うパパやママは少なくありません。

でも、遊びは単なる息抜きではなく、お子さんの発達を支える大切な学びの時間です。お子さんの「特性」を理解したうえで、遊び方を工夫することで、家庭でも安心して取り入れられる発達支援ができます。

この記事では、ASD特性を持つお子さんにおすすめの家庭あそびのアイデアを、わかりやすく紹介します。日常に取り入れやすい工夫や、無理のない関わり方を具体的にお伝えしますので、今日からぜひ役立てていただけたらと思います。

ASD特性を理解することから始めよう

ASD特性と遊びの関係

ASD(自閉スペクトラム症)の特性には、「こだわりの強さ」「感覚の敏感さや鈍さ」「人との関わりの難しさ」などがあります。これらはお子さんの遊び方にも表れやすく、遊びが偏ってしまったり、新しい遊びに挑戦するのが難しかったりすることがあります。

ただし、それは「できない」ではなく「特性として表れているだけ」。理解したうえで遊びを工夫すれば、遊びの時間が発達を支える力強い味方になります。

「こだわり」や「苦手さ」があることは自然なこと

お子さんが何度も同じことを繰り返すのは、安心を感じたり、感覚を確かめたりするための大切な行動です。「また同じ遊びをしている」と思うよりも、「安心して取り組めているんだ」と捉えることで、パパやママの気持ちも楽になります。

家庭で安心して取り組める遊びの重要性

園や学校では集団活動が中心になりますが、家庭ではお子さんの特性に合わせて自由に遊びをアレンジできます。安心できる環境で「できた!」を積み重ねることが、お子さんの自信や挑戦する力につながります。

ASD特性を持つお子さんにおすすめの家庭あそびアイデア

感覚あそびで安心を育む

感覚過敏や感覚鈍麻があるお子さんには、感触を通じた遊びが効果的です。小麦粉ねんどや寒天遊び、水遊びなどは、自分のペースで感覚を確かめられるため安心感を持ちやすいです。

あるママは「寒天ゼリーを触る遊びを取り入れたら、最初は嫌がっていたけれど、次第に楽しめるようになり、食べ物にも少しずつ挑戦できるようになった」と話していました。

視覚を活かしたあそび

ASD傾向のお子さんは視覚情報の理解が得意なこともあります。パズルやブロック、絵カード遊びは「見て理解する」力を伸ばす遊びとして有効です。完成したときに「できた!」を実感できるので、達成感も得やすくなります。

コミュニケーションを広げるあそび

まねっこ遊びやごっこ遊びは、他者とのやりとりを学ぶきっかけになります。「パパがお客さん役をするから、ママと一緒にお店屋さんになってみよう」など、役割を設定すると自然にやりとりが広がります。

あるご家庭では「人との会話が苦手だったお子さんが、ごっこ遊びをきっかけに少しずつ『いらっしゃいませ』と言えるようになった」との体験がありました。

体を使ったあそび

強い刺激を好むお子さんには、体を使った遊びが効果的です。トランポリンやバランスボール、かけっこや鬼ごっこなど、エネルギーを発散できるあそびを取り入れると、落ち着いて過ごせる時間も増えやすくなります。

家庭で遊びを取り入れるときの工夫

お子さんの「好き」を大切にする

「ブロックが好き」「水遊びが好き」など、お子さんが安心して楽しめるものを出発点にしましょう。好きな遊びを通して少しずつ新しい遊びにつなげていくと、無理なく取り組めます。

無理に広げず、できることから一歩ずつ

「もっとできるようにさせなきゃ」と焦る必要はありません。小さな一歩を認めることで、パパやママもお子さんも安心できます。

成功体験を増やすための声かけの工夫

「できたね!」「がんばったね!」と肯定的に声をかけることで、遊びが楽しい体験として記憶されます。失敗しても「次はこうしてみよう」と励ませば、挑戦を続けやすくなります。

遊びを通して広がる「できた!」の経験

ASD特性を持つお子さんにとって、遊びは「苦手を克服する訓練」ではなく、「できることを見つけるきっかけ」です。遊びを通じて得た達成感は「やってみよう」という意欲につながり、日常生活や集団活動でも活かされていきます。

家庭でのあそびに限界を感じたときは

家庭での工夫は大切ですが、パパやママだけでサポートを続けるのは負担が大きいこともあります。「もっとお子さんに合った方法を知りたい」「遊びを通してしっかり学べる体験を取り入れたい」と感じることも自然です。

そうしたときに参考になるのが、発達支援の視点を取り入れた子ども向け教育プログラムです。こちらの記事では、ABAや感覚統合の考えを活かした「療育55レッスン」が紹介されています。家庭での取り組みと組み合わせることで、お子さんがより安心して力を伸ばす体験ができるでしょう。

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まとめ

ASD特性を持つお子さんの遊びには、感覚あそび、視覚を活かした遊び、コミュニケーションを広げる遊び、体を使った遊びなど、家庭で取り入れられる工夫がたくさんあります。

大切なのは「できないことに注目する」のではなく、「できたことを一緒に喜ぶ」こと。遊びを通じて少しずつ広がるお子さんの世界を、温かく見守りながらサポートしていただけたらと思います。お子さんが安心して成長できる毎日となるといいですね。

  • この記事を書いた人

ポジティブ園長

田舎の自然の中で、のんびりと9歳の娘と6歳の息子と暮らすパパ。 保育 × 心理学 × 脳科学をヒントに、職員と子どもたちが共に成長できる園づくりをしています。 “答えのない時代”だからこそ、楽しみながら考え、失敗を恐れず挑戦する──そんな姿を大切に、みんなと歩んでいる園長です。

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