「小学校でプログラミング教育が必修化された」と聞いて、不安になった保護者の方も多いのではないでしょうか。「小学生にプログラミングなんて本当に必要?」「そもそも、どうやって始めさせればいいの?」と疑問を抱く声をよく耳にします。
そんな保護者におすすめしたいのが Scratch(スクラッチ)。アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)が開発した無料プログラミング教材で、世界中の子どもたちが最初の一歩として使っています。日本語にも対応しているため、英語に苦手意識があるご家庭でも安心です。
この記事では、Scratchの始め方をテーマに、Scratchの魅力や始め方をステップごとに紹介します。さらに、家庭でのサポート方法やよくある疑問への解決策も解説。実際の体験談も交えながら、親子で安心して始められる学び方をご案内します。
なぜ小学生のプログラミングは「Scratch」からが良いのか
Scratchとは?
Scratch(スクラッチ)は、無料で使える子ども向けのプログラミング教材です。文字や数字を打ち込む必要はなく、ブロックを積み木のように組み合わせてプログラムを作ります。
公式サイトはこちら → Scratch公式サイト
ブロックを組み立てる直感的操作
命令がブロックとして表示されており、ドラッグ&ドロップで組み立てるだけでキャラクターを動かすことができます。例えば「10歩動かす」「もし端についたら跳ね返る」などを並べるだけで、すぐにアニメーションやゲームを作れます。
小学校でも採用される教材
文部科学省の授業例にも取り入れられており、全国の小学校でScratchを使ったプログラミング教育が行われています。「学校で学ぶ前に家庭で少し体験しておきたい」というご家庭にもぴったりです。
Scratchを始める準備(保護者が知っておきたいこと)
必要な環境
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パソコン(Windows/Mac)がおすすめ。タブレットでも可能ですが、一部操作はPCの方がスムーズです。
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インターネット環境(ブラウザから利用可能)。
登録方法と安全な使い方
Scratchはアカウント登録しなくても利用できますが、作品を保存するには登録が必要です。登録は無料で、保護者のメールアドレスで承認を行う仕組みになっています。セキュリティも考えられており、安心して利用可能です。
日本語対応で安心
公式サイト右下の地球アイコンから「日本語」を選べば、すぐに日本語表示になります。英語が苦手でも問題ありません。
小学生におすすめのScratchの始め方ステップ
ステップ1 ― チュートリアルを親子で一緒に
Scratch公式サイトには初心者向けのチュートリアルが用意されています。アニメーションで操作を説明してくれるので、子どもでもわかりやすいです。
→ Scratch チュートリアル
ステップ2 ― 簡単な動きを作ってみる
「ネコを歩かせる」「音を鳴らす」といったシンプルな動きから始めると子どもが達成感を味わえます。
体験談:小学2年生の男の子は、最初に「ネコがジャンプする」プログラムを作りました。自分で動きを組み合わせてうまく動いたとき、「できた!」と大喜び。そこから自分で「もっとこうしたい」と工夫する姿勢が生まれました。
ステップ3 ― 興味に合わせて作品づくり
子どもがゲーム好きなら「オリジナルのゲーム作り」、アニメ好きなら「キャラクターを踊らせるアニメ制作」など、興味に合わせて発展させましょう。
ステップ4 ― 家族や友達に見せる
作品を保存して家族や友達に披露すると、子どものモチベーションが高まります。「すごいね!」と言われる経験は学びを継続する力になります。
Scratchで育つ「考える力」
論理的思考
「何を先に」「どの順番で」命令を組むかを考えることで、自然と論理的思考が育ちます。
問題解決力
エラーが出たら「どこを直せばいいのか」と試行錯誤します。トライ&エラーの積み重ねは問題解決力を伸ばします。
創造力
「自分だけの作品を作る」体験は創造力を育てます。完成した作品を発表することで表現力も磨かれます。
家庭でのサポート方法
一緒にやってみる
親が「どうやって動かしたの?」と聞くだけでも子どもは説明しながら理解を深めます。
声かけの工夫
「ここが面白いね」「どうやって工夫したの?」と肯定的な声かけをすると、子どもの意欲が高まります。
時間のルールを決める
「1日30分まで」と子どもと一緒にルールを決めると、遊びすぎを防ぎつつ続けやすくなります。
よくある保護者の疑問と解決策
「パソコンがないと無理?」
Scratchはタブレットやスマホでも動作します。ただしPCの方が操作しやすいため、家庭にある端末で試してみましょう。
「英語が出てきたら不安…」
設定で日本語に変更できます。操作自体もアイコンやブロックが中心なので直感的です。
「ゲームばかりになるのでは?」
「作る側」に回すことで、遊びが学びに変わります。親子で一緒に遊んでみるのもおすすめです。
次のステップ ― Scratchから広げる学び
ロボット教材へ
Scratchの考え方を応用して、ロボットを動かす教材(例:micro:bit、LEGO教育シリーズ)に挑戦すると、より実践的に学べます。
Pythonなど本格的なプログラミング言語へ
高学年になれば、Scratchで学んだ基礎を活かしてPythonなどに進むことも可能です。
まとめ
小学生のプログラミング学習は、まず 無料で直感的に学べるScratch から始めるのが最適です。
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Scratchは世界中で使われる無料プログラミング教材
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ブロックを組み合わせるだけで簡単に始められる
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論理的思考・問題解決力・創造力を育てる
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親子で一緒に取り組むことで楽しく継続できる
まずは公式サイトでチュートリアルを開き、親子で一緒にキャラクターを動かしてみましょう。
→ Scratch公式サイト
「遊びながら学べる」この体験が、子どもの未来の学びにつながります。ぜひ今日から一歩を踏み出してみませんか?
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