キャリア

【解説】パートや非常勤という働き方 ― 保育士が転職で見つける“続ける道”

※アフィリエイト広告を利用しています

保育士として働く中で、「このままフルタイムで続けられるかな」と悩む瞬間は誰にでもあります。園児や保護者さんとの関わりは大きなやりがいですが、その一方で体力的な負担や家庭との両立の難しさに直面することもあるでしょう。

「保育をやめたいわけではない。でも、今の働き方では続けていくのが大変。」そんな思いを抱いたときに選べるのが、パートや非常勤という働き方です。これは“キャリアを諦める選択”ではなく、“保育士を続けるための新しい道”だといえます。

この記事では、パート・非常勤という働き方のメリットや注意点、転職を考える際のポイントを、具体的な事例を交えてやさしく解説します。無理なく保育を続けるためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

保育士がフルタイム勤務で悩みを抱えやすい理由

業務量や残業の多さで体力的に疲弊する

行事準備や日誌の記録、制作物の用意など、保育士の仕事は時間外まで続くことも珍しくありません。「気づけば持ち帰り仕事ばかりで、休日も休んだ気がしない」という声をよく耳にします。長時間勤務が続くと、園児の育ちを支える前に自分自身が疲れ切ってしまうこともあります。

家庭やプライベートとの両立が難しくなる

結婚や出産、子育てといったライフイベントによって、今までと同じ働き方が難しくなることもあります。小さなお子さんを育てながら保育現場に立つ先生は、「園児と自分の子ども、どちらにもちゃんと向き合いたいのに」と葛藤を抱えることがあります。フルタイムでは家庭と仕事の両立が難しいと感じるとき、働き方を変える必要が出てきます。

園の方針や同僚との関わりに心がすり減る

保育はチームで行う仕事です。同僚や保護者さんとの関係性が良好であれば安心して働けますが、意見の違いや人間関係の負担が重なると心が疲れてしまうこともあります。そんなとき「勤務時間を調整して関わり方を変える」ことが、心の負担を減らす助けになることもあります。

パートや非常勤という働き方を選ぶメリット

勤務時間を調整でき、家庭との両立がしやすい

パートや非常勤の最大のメリットは、勤務時間を柔軟に設定できることです。午前中だけ、週3日だけといった働き方も可能です。子育てや家事との両立を望む保育士にとって、大きな安心材料になります。

心に余裕ができ、園児の姿を丁寧に見取れる

フルタイムで時間に追われると、園児一人ひとりの小さな育ちを見落としてしまうことがあります。勤務時間を短縮することで心に余裕が生まれ、園児の姿をじっくり見取ることができるようになります。

無理なく続けることで保育士としてのキャリアを守れる

「保育の仕事を完全に辞める」のではなく、「働き方を変えて続ける」ことができるのがパートや非常勤です。キャリアを途切れさせることなく経験を積み続けられるので、再びフルタイムに戻りたいときにもスムーズです。

パート・非常勤で働くときに知っておきたい注意点

収入や待遇がフルタイムに比べて下がる可能性

勤務時間が短くなる分、収入も減る可能性があります。ボーナスや各種手当がつかないケースもあるため、家庭の状況に合わせた収入計画を立てることが大切です。

責任範囲が限定されることでやりがいに影響することもある

パートや非常勤は、クラス担任ではなく補助的な役割を担う場合もあります。「もっと主体的に子どもたちと関わりたい」と思う人にとっては物足りなさを感じることもあります。

園によって勤務条件が大きく異なる

「非常勤」といっても園ごとに契約内容はさまざまです。社会保険が適用されるかどうか、勤務日数の決まりはどうかなど、事前にしっかり確認することが必要です。

転職でパートや非常勤を選ぶときのポイント

自分のライフスタイルに合う勤務時間を優先する

まずは「自分がどのくらい働けるのか」を明確にすることが大切です。週3日なのか、午前中だけなのか。働ける範囲を整理しておくと、求人を選びやすくなります。

園児や保護者さんとの関わり方を事前に確認する

「補助として関わるのか」「小規模クラスの担任補佐になるのか」など、保育士としてどのように関わるのかを確認することで、納得感を持って働けます。

園見学で職員や同僚の雰囲気を感じ取る

実際に園に足を運び、園児や職員の表情を見てみましょう。笑顔で過ごしているかどうかは大切なポイントです。保護者さんとのやり取りの様子からも園の雰囲気を知ることができます。

こんな保育士におすすめしたい“続ける道”

子育てや介護と両立しながら働きたい人

「家庭の事情でフルタイムは無理だけど、保育士は続けたい」という先生にとって、パートや非常勤は無理なく続けられる働き方です。

保育士として現場に関わり続けたいけれど体力面が心配な人

年齢や体調の変化で体力的に不安を感じている先生も、時間を短縮して働くことで安心して現場に立ち続けられます。

キャリアを中断せずに次のステップにつなげたい人

一度完全に辞めてしまうと復帰が大変ですが、非常勤としてでも続けていれば、スキルや経験は途切れません。将来の選択肢を広げるためにも有効です。

パートや非常勤での転職をスムーズにする方法

求人サイトを活用して条件に合う園を探す

求人サイトには「午前中だけ」「扶養内勤務」など、条件を絞って検索できる機能があります。効率よく条件に合う園を探すことができます。

担当者に相談して非公開求人を紹介してもらう

公開されていない園の求人は、求人サイトを通じてしか出会えません。担当者に相談することで、自分の希望に近い園を紹介してもらえる可能性が広がります。

履歴書や面接のサポートを受けながら安心して進める

「面接が久しぶりで不安」という人も、求人サイトのサポートを利用すれば安心です。書類添削や面接練習を通じて自信を持って臨めます。

まとめ

  • 保育士はフルタイムだけでなく、パートや非常勤という形でもキャリアを続けられる。

  • 勤務時間を調整することで園児の育ちを支えながら、無理なく働き続けられる。

  • 一方で収入や責任範囲の違いもあるため、事前に条件を確認しておくことが大切。

  • 自分の生活や保育観に合った働き方を選ぶことで、保護者さんや同僚との関係もより良いものになる。

どうか無理をせず、自分に合った“続ける道”を選んでほしいなと思います。

自分らしく働ける場所を探すためにこちらの記事をぜひ参考にしてほしいなと思います。

こちらもCHECK

【解説】初めての保育士転職でも安心|求人サイト活用で自分らしく働ける園を見つける

保育士として働く日々の中で、「このままでいいのかな」と立ち止まる瞬間は誰にでもあります。園児や保護者さんとの関わりにやりがいを感じながらも、業務の忙しさや園の方針との違い、家庭との両立の難しさに悩むこ ...

続きを見る

  • この記事を書いた人

ポジティブ園長

田舎の自然の中で、のんびりと9歳の娘と6歳の息子と暮らすパパ。 保育 × 心理学 × 脳科学をヒントに、職員と子どもたちが共に成長できる園づくりをしています。 “答えのない時代”だからこそ、楽しみながら考え、失敗を恐れず挑戦する──そんな姿を大切に、みんなと歩んでいる園長です。

-キャリア