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【解説】保育士の残業が多くて辞めたい…長時間労働から抜け出す方法と転職先の選び方

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「子どもたちが帰ったあとも、記録や行事準備が終わらない」

「毎日のように残業しているけれど、保育士なら仕方がないのかな」

「保育の仕事は好き。でも、この働き方をずっと続けられる自信がない」

そんな悩みを抱えていませんか?

保育士は、園児や子どもたちの成長を身近で支えられる、とてもやりがいのある仕事です。

一人ひとりの姿を見取り、その子らしい育ちを支える。保護者さんと成長を喜び合う。同僚やほかの職員と協力しながら、よりよい保育を考えていく。

その一方で、保育以外の仕事も多く、長時間労働になりやすい職場があるのも事実です。

厚生労働省の職業情報提供サイトでは、保育士の労働時間は全国平均で月163時間とされています。ただし、実際の勤務時間や残業の状況は園によって大きく異なります。

「保育士を辞めたい」と感じている方の中には、保育という仕事そのものではなく、「今の職場での働き方」がつらくなっている方もいるのではないでしょうか。

そんなときは、すぐに退職を決める必要はありません。

まずは今の働き方を整理し、ほかの園にはどのような環境があるのかを知ることから始めてみましょう。

この記事では、保育士が長時間労働になりやすい理由や転職を考えるタイミング、働きやすい園の選び方をやさしく解説します。

今の職場とほかの求人を比較することで、「これからどう働きたいか」を考えるヒントが見つかるはずです。

保育士が長時間労働になりやすいのはなぜ?

「ほかの保育士さんも、こんなに遅くまで働いているのかな?」

長時間労働が続いていると、自分の職場が普通なのか、それとも忙しすぎるのかわからなくなることがあります。

まずは、保育士の仕事が長時間になりやすい理由を整理してみましょう。

保育以外の仕事が想像以上に多い

保育士の仕事というと、園児と遊んだり、食事や着替えを援助したりする姿をイメージする方も多いでしょう。

しかし、実際には子どもたちと関わる以外にも多くの仕事があります。

たとえば、

  • 保育記録や連絡帳
  • 行事や製作物の準備
  • 保護者さんへの連絡
  • 職員同士の打ち合わせ
  • 保育室や教材の準備

などがあります。

園児がいる時間は、安全を守りながら一人ひとりの姿を丁寧に見取る必要があります。

そのため、書類作成や行事準備を落ち着いてできるのは、子どもたちが降園したあとになってしまうこともあります。

これが毎日のように続くと、「残業するのが当たり前」という状態になってしまいます。

人手不足で一人あたりの負担が増える

職員が十分に配置されていないことも、長時間労働の原因になります。

一人休むだけで保育体制がぎりぎりになる園では、事務作業の時間を確保することも難しくなります。

休憩を十分に取れなかったり、本来勤務時間内に行うべき作業を夕方以降に行ったりすることもあるでしょう。

保育の質を高めるためには、子どもたちの姿を見取るだけでなく、職員同士でその姿を共有し、次の援助を考える時間も必要です。

職員に余裕がなければ、こうした大切な時間まで削られてしまいます。

行事や書類業務が昔のまま残っている

園によって業務の進め方には大きな違いがあります。

ICTを活用して連絡帳や保育記録を効率化している園もあれば、紙の書類を多く使用している園もあります。

行事についても同じです。

子どもたちの育ちを支えるために本当に必要な取り組みなのか、それとも「昔からやっているから」という理由だけで続いているのか。

園によって考え方は異なります。

もし「保育の仕事は好きなのに、今の働き方がつらい」と感じているなら、保育士そのものを辞める前に、「働く園を変える」という選択肢も考えてみてください。

保育士の残業が多くて辞めたいとき、転職を考える目安

仕事が大変だからといって、すぐに転職することが正解とは限りません。

一方で、「保育士だから忙しくて当然」と無理を続ける必要もありません。

まずは今の状況を整理してみましょう。

一時的な忙しさなのか日常的なのか

運動会や発表会など、大きな行事の前には一時的に仕事が増えることがあります。

問題なのは、その忙しさが一年を通して続いている場合です。

毎日のように勤務終了後も仕事をしている。

持ち帰り仕事が日常になっている。

休憩を取れない日が続いている。

このような状態なら、職場の業務体制そのものを見直す必要があるかもしれません。

今の園で改善できることはないか

転職を考える前に、今の職場で変えられることがないか考えてみることも大切です。

たとえば、園長や主任に業務量を相談したり、同僚と仕事の分担を見直したりすることで負担が軽くなることもあります。

一人で抱え込んでしまうと、「自分が頑張れば何とかなる」と考えてしまいがちです。

しかし、保育は職員同士で支え合う仕事です。

自分の負担を伝えることも、よりよい保育環境をつくるために必要なことです。

保育ではなく今の職場がつらい可能性もある

「園児と関わることは好き」

「子どもたちの成長を見るとうれしい」

「保護者さんと一緒に育ちを喜ぶことにもやりがいを感じる」

それなのに仕事を辞めたい。

そんな場合は、保育という仕事ではなく、現在の勤務環境に原因がある可能性があります。

園が変われば、勤務時間や行事の考え方、職員体制も変わります。

「ほかの園ではどのような働き方をしているのだろう?」と感じたら、まず求人情報を見て現在の職場と比較してみるのも一つの方法です。

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長時間労働に悩む保育士の想定ケース

ここで、長時間労働に悩む保育士さんのケースを、一例として考えてみましょう。

毎日の残業が当たり前になっていたAさん

保育士として働くAさんは、園児と関わる仕事には大きなやりがいを感じていました。

子どもたちが昨日までできなかったことに挑戦する姿を見ることや、その育ちを保護者さんと共有することも大好きでした。

しかし、日中は保育に追われます。

保育記録や翌日の準備を始められるのは、子どもたちが帰ったあとでした。

さらに行事が近づくと準備も増え、退勤時間が遅くなる日が続きました。

「保育士ならこれくらい普通なのかな」

そう考えていましたが、次第に家に帰っても疲れて何もできない状態になっていきました。

転職を決める前にほかの園を調べた

Aさんが最初に行ったのは、退職することではありませんでした。

ほかの保育園や認定こども園の求人を見ることでした。

求人を比較するときには、

  • 勤務時間や残業
  • 年間休日
  • 職員配置
  • ICTの活用状況
  • 行事や保育方針

などを確認しました。

すると、「保育士はどこでも同じ働き方」というわけではないことが見えてきました。

園によって、職員の働き方や業務改善への考え方には違いがあります。

環境を変えることで日常が変わることもある

転職したからといって、必ず残業がなくなるわけではありません。

保育の仕事には、どうしても忙しくなる時期があります。

大切なのは、自分が何に困っていて、次の職場では何を大切にしたいのかを明確にしておくことです。

「保育は続けたい。でも、もっと無理なく働きたい」

そんな方は、働きやすさを重視した求人サービスを利用して、どのような職場があるのか確認してみてもよいでしょう。

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長時間労働を避けるための転職先の選び方

転職するときに、「今より給与が高い」という理由だけで職場を選ぶのはおすすめできません。

保育士として長く働くためには、職場全体を見ることが大切です。

求人票では給与だけを見ない

求人を見ると、どうしても給与が最初に目に入ります。

もちろん給与は大切です。

しかし、同じくらい勤務時間や休日も確認しましょう。

確認したいのは、

  • 年間休日
  • 残業時間
  • 持ち帰り仕事
  • 職員配置
  • 有給休暇の取りやすさ

などです。

「給与は少し高いけれど、残業が多い職場」と「給与は大きく変わらないけれど、休みを取りやすい職場」では、生活の質が大きく変わることがあります。

園見学では職員と子どもたちの姿を見る

求人票だけではわからないこともあります。

そのため、可能であれば園見学をおすすめします。

園舎の新しさや設備だけを見るのではなく、実際に働いている職員の姿を見てみましょう。

職員同士が自然に声を掛け合っているか。

困っている同僚を支える雰囲気があるか。

園児に対する職員の言葉は穏やかか。

保護者さんへの対応に余裕が感じられるか。

こうした日常の姿には、園の考え方が表れます。

子どもたちの姿を丁寧に見取り、その育ちを支えるためには、職員にもある程度の心の余裕が必要です。

面接では聞きにくいことも確認する

「残業について聞いたら印象が悪いかな」

「持ち帰り仕事について質問してもいいのかな」

と不安になる方もいるでしょう。

しかし、長く働くためには大切な確認事項です。

質問するときは、「残業はありますか?」だけではなく、「職員の事務時間はどのように確保されていますか?」と聞く方法もあります。

その答えから、園が職員の働き方をどのように考えているかが見えてきます。

一人で探すのが難しいときは求人サービスを活用する

在職しながら転職活動をすると、自分で求人を探す時間を十分に取れないことがあります。

そんなときは、保育分野に詳しい求人サービスを活用する方法があります。

「今より残業が少ない園を探したい」

「勤務条件を比較したい」

そんな希望を整理しながら求人を見ることで、自分に合った職場を探しやすくなります。

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保育園以外の働き方も選択肢に入れてみよう

「園を変えるだけでなく、少し違う仕事も見てみたい」

そんな気持ちがある方は、保育園以外にも目を向けてみましょう。

保育士資格を活かせる場所は保育園だけではない

保育士資格や保育経験を活かせる職場は、保育園だけではありません。

子どもと関わる仕事という視点で考えると、働き方の選択肢は広がります。

「保育士になったから、ずっと保育園で働かなければならない」

と考える必要はありません。

学童保育という選択肢もある

学童保育は、主に小学生の放課後の生活を支える仕事です。

乳幼児とは発達段階が違いますが、子どもの姿を見取り、必要な援助を考え、その育ちを支えるという点では保育経験を活かせます。

子ども同士の関係を見守ったり、自分で問題を解決しようとする姿を支えたりすることも大切な役割です。

保育園以外も見てみると選択肢が広がる

「保育園の働き方が自分には合わないのかもしれない」

そう感じているなら、学童の求人も見てみましょう。

保育士資格を活かしながら、違う年齢の子どもたちと関わる仕事に出会えるかもしれません。

保育士資格を活かせる仕事をもっと知りたい方はこちら。

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長時間労働に悩む保育士のよくある質問

残業が多いだけで転職を考えてもよいですか?

もちろん、残業だけで必ず転職すべきということではありません。

ただ、毎日の長時間労働によって生活に影響が出ているなら、働き方を見直すきっかけにはなります。

「今の働き方を5年後も続けられるかな?」

と考えてみると、自分に必要な選択が見えてくることがあります。

転職するか決めていなくても求人を見てよいですか?

求人を見ることと、転職を決めることは別です。

ほかの園の給与や勤務時間を知るだけでも、今の職場を客観的に見ることができます。

まず情報を集め、そのあとで考えても遅くありません。

求人サービスを使うデメリットはありますか?

求人サービスにも合う・合わないがあります。

たとえば、

  • 担当者との相性が合わない
  • 希望地域によって求人が少ない
  • 連絡を負担に感じる

ことがあります。

そのため、利用前にサービス内容や連絡方法を確認しておきましょう。

合わないと感じた場合は、無理に使い続ける必要はありません。

複数の求人サービスを利用したほうがよいですか?

最初から複数に登録する必要はありません。

まず自分の悩みに合ったサービスを一つ確認してみましょう。

希望する求人が見つからない場合に、ほかのサービスも比較する方法がおすすめです。

まとめ|長時間労働を当たり前にせず、自分に合う働き方を探そう

保育士は、園児や子どもたちの成長をすぐそばで支えられる仕事です。

昨日できなかったことが今日できるようになる。

友だちとうまく関われなかった子が、少しずつ自分の気持ちを伝えられるようになる。

そんな小さな変化を見取り、その育ちを支えることは、保育士ならではの大きなやりがいです。

だからこそ、

「保育は好き。でも、今の働き方がつらい」

という理由だけで、保育の仕事そのものを諦めてしまう前に、ほかの働き方も知ってみてください。

園が変われば、職員配置や業務の進め方、行事の考え方、人間関係も変わります。

転職するかどうかは、そのあとに決めてもよいのです。

これから試してみたい工夫

まずは次の3つから始めてみてください。

  • 今の職場で負担になっていることを書き出す
  • 次の職場で譲れない条件を3つ決める
  • 求人を一つだけ見て今の職場と比較する

大きな決断をする必要はありません。

「ほかにも働く場所がある」と知るだけで、気持ちに少し余裕が生まれることもあります。

まずは自分に合う求人があるか、確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。

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今の職場と比べながら、自分が無理なく保育を続けられる働き方を探してみてください。

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  • この記事を書いた人

子育て園長

認定こども園の園長として、子どもたちの育ちや保護者相談、発達支援、職員育成に関わっています。 保育・幼児教育を軸に、心理学や脳科学の考え方も取り入れながら、子どもたち一人ひとりの姿を大切にした園づくりをしています。家庭では、10歳の娘と7歳の息子を育てる父親です。 このサイトでは、園長としての経験をもとに、子育て・保育・発達・学びについて、やさしく分かりやすくお伝えします。

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