教育

プログラミングで育つ「考える力」って?家庭でできるやさしいサポート方法

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近年、小学校でプログラミング教育が必修化されたことから、パパやママの間でも「プログラミングって本当に必要なの?」「うちの子にどんな力がつくの?」という疑問が増えています。特に耳にすることが多いのが「考える力」という言葉ですが、具体的にどのような力を指しているのか分かりにくいと感じている方も多いでしょう。

「考える力」とは、単に知識を増やすことではなく、状況を整理して解決策を導き出す力や、自分のアイデアを工夫して形にする力のことです。プログラミングは、その力を育てる格好の学びになります。

この記事では、プログラミングで育つ「考える力」の正体や、実際にどのように子どもが成長していくのかを事例を交えて紹介します。さらに、家庭でパパやママができるやさしいサポート方法も解説します。お子さんの未来を広げるヒントとして参考にしていただけたらと思います。

プログラミングで育つ「考える力」とは?

論理的に順序立てて考える力

プログラミングは「もし〇〇なら△△する」というように、物事を順番に組み立てる作業です。これは論理的思考力そのものであり、国語の読解や算数の文章問題、将来の問題解決に大いに役立ちます。

エラーや課題に対して解決方法を探す力

プログラムは一度でうまくいくとは限りません。エラーが出たときに「なぜ動かないのか」を考え、修正を試みる経験は、問題解決力を育みます。これは日常生活で困難に直面したときにも応用できる力です。

試行錯誤を繰り返す粘り強さ

プログラミングは、失敗と修正の繰り返しです。ゲーム好きなお子さんが「クリアするまで挑戦する」ように、あきらめずに試行錯誤を続ける姿勢が自然と育まれます。

自分のアイデアを形にする創造的な力

「自分だけのキャラクターを動かしたい」「オリジナルのゲームを作りたい」という気持ちを形にするのがプログラミング。頭の中のイメージを形にする経験は、お子さんの創造力を大きく広げます。

実際のエピソードから見る「考える力」の育ち方

ある小学生の女の子は、Scratchを使ってネコのキャラクターを動かそうとしました。最初は思うように動かず「なんで?」と戸惑っていましたが、ブロックを一つひとつ確認して修正を繰り返しました。ついにキャラクターが動いた瞬間、満面の笑みで「できた!」と喜んだのです。この経験は、諦めずに挑戦する粘り強さと、問題を解決する自信につながりました。

また、兄妹で一緒にプログラミングに挑戦した家庭では、お兄ちゃんがキャラクターの動きを考え、妹さんが音や背景を工夫する役割を担いました。役割分担をしながら協力することで、協調性や自分の意見を伝える力も育ちました。

あるパパは「自分はITが苦手だから手伝えない」と思っていましたが、お子さんに「どう動かしたいの?」と質問するだけで、一緒に考える時間が増えました。結果的にお子さんは「自分で考えたことを説明する力」まで身につけていきました。

家庭でできるやさしいサポート方法

結果ではなく過程を認める声かけ

「動いた?」と結果だけを見るのではなく、「工夫したね」「最後まで考えたね」と過程を認めることで、お子さんは自分の努力を肯定的に捉えられるようになります。

「一緒に考えてみよう」という伴走姿勢

パパやママが詳しくなくても大丈夫です。「どうすればいいかな?」と一緒に悩む姿勢を見せることが、安心感につながります。

短時間でも習慣的に取り組めるよう工夫する

1日15分〜30分程度でも続けることで、お子さんは自然と考える習慣を身につけます。学習机だけでなく、リビングなどリラックスした環境でもOKです。

「できた!」の瞬間を共有する

小さな成功を一緒に喜ぶことで、「またやってみたい」という意欲が生まれます。

家庭で使えるおすすめのプログラミング教材

Scratch(スクラッチ)

世界中で使われている無料教材。ブロックを積み木のように組み合わせてキャラクターを動かせます。

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Minecraft Education

人気ゲーム「マインクラフト」の教育版。無料体験があり、遊びながらプログラミング的思考を育てられます。

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N予備校 プログラミング入門(無料公開)

ドワンゴが運営するオンライン学習サービス「N予備校」では、プログラミング入門コースの一部が無料公開されています。テキストと動画、実際の演習問題がセットになっており、小学生でも基礎を体験可能です。
Scratchのようなブロック型だけでなく、実際にコードを書く体験ができるのが特徴です。

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もっと学ばせたいときの選択肢 ― プログラミング教室

家庭での取り組みで興味を持ったら、プログラミング教室に通うのも良い選択肢です。

  • 先生や仲間と一緒に学ぶことで、継続力が高まる

  • 発表やコンテストで「やり切った」経験を得られる

  • 専門的なサポートで安心して学べる

まずは体験から始めてみると、お子さんの様子を見ながら続けるかどうか判断できます。
詳しくはこちらの記事で紹介しています

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まとめ

プログラミングで育つ「考える力」とは、論理的思考力や問題解決力、粘り強さや創造力です。これらは将来の学びや社会生活に欠かせない力であり、ゲームや遊びをきっかけに自然と育てることができます。

パパやママがITに詳しくなくても、「一緒に考えてみよう」という姿勢や過程を認める声かけで、お子さんは安心して挑戦できるようになります。

まずは家庭でできる無料教材から試し、さらに興味が深まったらプログラミング教室での体験を検討していただけたらと思います。

今日からできることは、お子さんに「一緒にやってみようか」と声をかけること。その小さな一歩が、お子さんの未来を大きく広げるきっかけとなるといいですね。

  • この記事を書いた人

ポジティブ園長

田舎の自然の中で、のんびりと9歳の娘と6歳の息子と暮らすパパ。 保育 × 心理学 × 脳科学をヒントに、職員と子どもたちが共に成長できる園づくりをしています。 “答えのない時代”だからこそ、楽しみながら考え、失敗を恐れず挑戦する──そんな姿を大切に、みんなと歩んでいる園長です。

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