子育て

【解説】療育センター・児童発達支援事業所とは?公的機関の仕組みと利用方法・メリットまとめ

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「子どもの発達が少し気になるけれど、どこに相談したらいいんだろう?」
「言葉が遅いみたい…」「集団になじめない…」と悩む保護者さんは少なくありません。

そんなときに頼りになるのが、療育センターや児童発達支援事業所です。
名前は聞いたことがあっても「どんなところ?」「利用するにはどうすれば?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、療育センターと児童発達支援事業所の違いや利用方法、メリットをやさしく解説します。体験談も交えて紹介しますので、「まずは相談してみよう」と思える一歩につながれば幸いです。

療育センター・児童発達支援事業所とは?

療育センターの役割

療育センターは、発達に心配のある子どもや保護者さんが相談できる公的機関です。

  • 専門職(心理士、言語聴覚士、作業療法士など)が相談・検査・アドバイスを行う

  • 子どもの特性に合わせた発達支援プログラムを提案

  • 必要に応じて医療機関や福祉サービスと連携

「発達に遅れがあるのでは?」と感じたとき、まず相談窓口となるのが療育センターです。

児童発達支援事業所の役割

児童発達支援事業所は、0歳から就学前までの子どもが通える福祉サービスです。

  • 日常生活の基本動作(着替え、食事、トイレなど)を練習できる

  • 集団遊びを通じて社会性やコミュニケーションを育む

  • 遊びや活動の中で発達を促す支援を受けられる

保護者さんが家庭だけで悩みを抱えるのではなく、専門家や同じ立場の仲間と一緒に子どもを支えられる場所です。

2つの違いと共通点

  • 療育センター:相談・診断・専門的評価を行う場

  • 児童発達支援事業所:継続的に通い、日常生活や発達支援を受ける場

  • 共通点:どちらも子どもの発達を支え、保護者さんに安心を届ける役割を担っています。

利用するための流れ

まずは相談からスタート

療育センターや児童発達支援事業所を利用するには、まず相談から始まります。

  • 市区町村の福祉課や子育て支援課に相談

  • 保育園や幼稚園の先生から紹介されるケースも多い

利用までの一般的なステップ

  1. 療育センターで相談・発達検査を受ける

  2. 支援が必要と判断されたら「通所受給者証」を申請

  3. 利用したい児童発達支援事業所を選び、契約・利用開始

費用について

  • 原則1割負担、公費で9割が補助される

  • 所得に応じて月額上限が設定される

  • 実際の自己負担は「数千円〜1万円程度」のご家庭が多い

「お金がかかりすぎるのでは」と不安な保護者さんも安心して利用できます。

利用するメリット

子どもにとってのメリット

  • 専門的なプログラムで「ことば」「運動」「社会性」を伸ばせる

  • 少人数や個別支援で安心して取り組める

  • 「できた!」の経験を積み重ねることで自己肯定感が高まる

保護者さんにとってのメリット

  • 専門家に相談できる安心感がある

  • 家庭での声かけや接し方をアドバイスしてもらえる

  • 同じ悩みを持つ保護者さんとつながり、孤独感が減る

よくある疑問と不安への答え

「うちの子は通うほどではないのでは?」

→ 軽度でも利用できます。早めに関わることで、成長をぐんと後押しできます。

「通うと周囲に知られてしまわない?」

→ 個人情報は守られます。通所する子は珍しくなく、地域で利用している家庭は多いです。

「園や学校と両立できる?」

→ 通園型が多く、週1〜2回から利用可能。園や学校と併用しながら通うのが一般的です。

事例・体験談

3歳男の子のケース

言葉が少なく心配で相談。児童発達支援事業所で集団遊びやことば遊びを繰り返すうちに、2語文が出始めた。
お母さんは「家庭でどんな声かけをすればいいか教えてもらえて安心した」と話しています。

4歳女の子のケース

友達とのトラブルが多く悩んでいたが、ソーシャルスキルトレーニングを受け、やりとりがスムーズに。
園生活が落ち着き、保護者さんも「毎朝泣かずに登園できるようになった」と笑顔に。

まとめ

  • 療育センターは相談・診断・専門的評価の窓口

  • 児童発達支援事業所は通所して継続的に発達支援を受ける場所

  • 利用の流れは「相談 → 受給者証申請 → 契約 → 利用開始」

  • 子どもにとっては発達や自信を育むメリット、保護者さんにとっては安心とつながりを得られるメリットがある

もし子どもの発達に気になることがあるなら、「大げさかな…」と迷わず、まずは市区町村の窓口や療育センターに相談してみましょう。その一歩が、子どもの未来を大きく支える力になります。

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  • この記事を書いた人

ポジティブ園長

田舎の自然の中で、のんびりと9歳の娘と6歳の息子と暮らすパパ。 保育 × 心理学 × 脳科学をヒントに、職員と子どもたちが共に成長できる園づくりをしています。 “答えのない時代”だからこそ、楽しみながら考え、失敗を恐れず挑戦する──そんな姿を大切に、みんなと歩んでいる園長です。

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