
「学校には行けていないけれど、家ではオンラインで勉強できている」
「オンラインフリースクールで学んだ日は、学校の出席になるの?」
「出席扱いにしてほしいけれど、先生にどう相談すればいい?」
不登校のお子さんを見守るお父さんお母さんにとって、出席日数は気になることの一つですよね。
特に中学生になると、
「このまま欠席が増えて、高校進学に影響しないかな」
と心配になることもあるでしょう。
結論からお伝えすると、オンラインフリースクールを利用しただけで、自動的に学校の出席になるわけではありません。
ただし、一定の要件を満たす場合には、在籍校の校長の判断によって「指導要録上の出席扱い」となることがあります。
「指導要録」とは、学校がお子さんの出席や学習の状況などを記録する公的な書類です。
なお、この記事では主に、小学生・中学生など義務教育段階の不登校のお子さんを対象とした出席扱いについて解説します。
大切なのは、オンラインフリースクールへ入ってから学校へ報告するのではなく、できれば利用を始める前から学校へ相談しておくことです。
この記事では、
- オンラインフリースクールの出席扱いとは何か
- 出席扱いになるための主な条件
- 学校への相談方法
- 出席扱いと成績評価の違い
- オンラインフリースクールの選び方
をやさしく解説します。
制度を知ることで、「何から学校へ相談すればいいの?」という不安を少し整理していきましょう。
オンラインフリースクールの「出席扱い」とは?
学校へ登校していなくても出席扱いになる場合がある
不登校のお子さんが、学校外の施設や自宅などで学習している場合、その取り組みが一定の要件を満たしていれば、在籍校の校長の判断により指導要録上の出席扱いになることがあります。
オンラインフリースクールを利用しているお子さんも対象になる可能性があります。
ただし、
「このオンラインフリースクールは出席扱いに対応しています」
と書かれているからといって、入会すれば自動的に出席になるわけではありません。
出席扱いを最終的に判断するのは、オンラインフリースクールではなく在籍校です。
ここはとても大切なポイントです。
「出席扱い」と実際に学校へ登校した日は同じではない
「出席扱い」と聞くと、
「学校へ登校した日とまったく同じになるの?」
と思う親御さんもいるでしょう。
学校外や自宅での学習が出席扱いになった場合、指導要録上では出席として扱われます。
ただし、学校の教室へ登校したことと、制度上すべてが同じという意味ではありません。
特に高校進学を考える場合は、調査書や成績などについても確認が必要です。
「出席になれば、すべて大丈夫」と考えるのではなく、在籍校と相談しながら進めましょう。
実際に出席扱いになっているお子さんはいる
オンライン学習による出席扱いは、ほとんど利用されていない制度ではありません。
文部科学省の令和6年度調査では、自宅でICTなどを使って学習し、指導要録上の出席扱いとなった不登校の小中学生は13,261人でした。
また、学校外の機関などで相談や指導を受け、出席扱いとなったお子さんも42,978人います。※この2つの人数には、重複して計上されているお子さんがいる場合があります。
「学校へ行けていないから、すべて欠席になるしかない」
とは限りません。
お子さんの今の状態に合う学び方を続けながら、学校と連携できる可能性があります。
オンライン学習を出席扱いにするための主な条件
保護者と学校が十分に連携していること
出席扱いを考えるうえで、とても大切なのが学校との連携です。
たとえば、数か月オンラインフリースクールを利用してから、
「これまでの分を全部出席にしてください」
とお願いしても、学校側は学習状況を確認できないことがあります。
できれば利用前に、
「自宅でオンライン学習を検討しています」
「出席扱いについて相談したいです」
と伝えておきましょう。
学校側が何を確認したいのか、最初に知っておくことで、その後のやり取りもしやすくなります。
お子さんに合った計画的な学習であること
オンライン教材を少し見ただけで、自動的に出席扱いになるわけではありません。
学校側から見ても、
「この子がどのように学習しているのか」
が分かることが大切です。
たとえば、
- どんな教材を使うのか
- どのくらいの頻度で取り組むのか
- 先生やスタッフからどんな支援を受けるのか
- 学習状況をどのように記録するのか
などを整理しておくと、学校へ説明しやすくなります。
ただし、お子さんに無理な学習計画を作る必要はありません。
「毎日3時間できなければ出席にならない」
という単純な仕組みではないからです。
今のお子さんの状態を見ながら、無理なく続けられる学びを考えることが大切です。
学校がお子さんの学習状況を確認できること
オンラインフリースクール選びでは、学校との連携をどのように支援してくれるかも確認しましょう。
たとえば、学習記録や出席状況をまとめた資料を発行してくれるサービスがあります。
学校側も、
「今日は何を学習したのか」
「どのくらい継続しているのか」
を確認しやすくなります。
「出席扱いの実績があります」という数字だけでなく、学校へ提出できる資料や連携方法まで確認すると安心です。
オンラインだけで判断されるとは限らない
自宅でICTなどを活用した学習を出席扱いにする場合、学校との連携だけでなく、訪問などによる対面指導が適切に行われることや、学校が学習状況を十分に把握できることなども要件として示されています。
また、文部科学省では、自宅でのICT学習による出席扱いは、基本的に学校外の公的機関や民間施設で相談・指導を受けることが難しい場合に行う学習活動として位置づけています。
そのため、「オンラインフリースクールを利用している=自動的に出席扱いになる」という制度ではありません。
出席扱いにしてほしいとき学校へどう相談する?
できれば利用を始める前に相談する
学校へ相談するおすすめのタイミングは、オンラインフリースクールを利用する前です。
たとえば担任の先生へ、
「自宅でオンラインフリースクールを利用した学習を検討しています。出席扱いについても相談したいのですが、学校ではどのような確認が必要でしょうか」
と伝えてみましょう。
「出席にしてください」
とお願いするより、
「必要な条件を教えてください」
という形で相談すると、話を進めやすくなります。
利用するサービスや学習内容を具体的に伝える
学校へ相談するときは、サービス名だけではなく、具体的な内容も伝えましょう。
たとえば、
- 利用予定のオンラインフリースクール
- 学習する内容
- 利用する曜日や時間
- 先生やスタッフによる支援内容
- 学習記録や出席記録の共有方法
などです。
パンフレットや資料がある場合は、学校へ見せると伝わりやすくなります。
親御さんだけで制度の説明をすべてする必要はありません。
学校連携をサポートしているオンラインフリースクールなら、
「学校へどんな資料を渡せばよいですか?」
と相談してみてもよいでしょう。
担任だけで分からない場合は管理職などにも相談する
担任の先生が、オンライン学習の出席扱いについて詳しく知らないこともあります。
その場合、
「うちの学校では無理なのかな」
とすぐに諦める必要はありません。
必要に応じて、教頭先生や校長先生などにも確認してみましょう。
学校だけで判断が難しい場合は、教育委員会などへ確認することも考えられます。
制度を使うことが目的ではなく、お子さんが今取り組んでいる学びを学校と共有することが大切です。
出席扱いになれば成績もつく?勉強の遅れはどうなる?
出席扱いと成績評価は別に考える
「出席扱いになったら通知表の成績もつくの?」
と気になる親御さんもいるでしょう。
出席扱いと成績評価は別です。
出席扱いになったからといって、自動的に教科の成績がつくわけではありません。
一方で、不登校のお子さんが自宅や学校外で取り組んだ学習についても、一定の条件のもとで成績評価へ反映できる仕組みがあります。
学校側がお子さんの学習内容や成果を確認し、評価できるかどうかを判断します。
自宅や学校外での学習が評価された例もある
文部科学省の令和6年度調査では、欠席期間中に自宅や学校外などで行った学習成果を指導要録へ反映した不登校の小中学生は81,467人でした。
そのうち、各教科の「観点別学習状況の評価」や「評定」などに反映されたお子さんは65,953人です。
つまり、
「学校へ行けていないから、家で勉強しても成績にはまったく関係ない」
とは限りません。
お子さんが取り組んでいることを学校へ共有しておく意味があります。
勉強の遅れが心配なら焦らず学び直す
出席扱いと同じくらい、
「勉強についていけなくならないかな」
と心配になることもありますよね。
しかし、学校を休んだ期間の内容を一気に取り戻そうとすると、お子さんが疲れてしまうことがあります。
分からなくなったところまで戻り、できることから積み直す方法もあります。
「出席扱いだけでなく、学校を休んでいる間の勉強の遅れも心配」という方は、焦らず追いつく方法についてこちらの記事で詳しく紹介しています。
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出席扱いを考えてオンラインフリースクールを選ぶポイント
「出席扱い実績」だけで決めない
オンラインフリースクールを探していると、
「出席扱い実績○%」
といった数字を見ることがあります。
参考になる数字ですが、それだけで決める必要はありません。
最終判断をするのは在籍校だからです。
サービスを選ぶときは、
- 学習記録を学校へ提出できるか
- 出席状況を証明できるか
- 学校との連携を支援してくれるか
- 保護者が相談できる体制があるか
なども確認しましょう。
制度より「この子が続けられるか」も大切
出席扱いを気にするあまり、
「出席になるんだから、今日は絶対参加して」
となってしまうことがあります。
でも、お子さんの心身がまだ疲れている場合、オンラインであっても参加することが負担になるかもしれません。
「出席扱いになるサービスか」
だけではなく、
「今のこの子が安心して参加できそうか」
という視点も大切です。
お子さんの姿を見取りながら、今必要な学びや居場所を考えていきましょう。
料金・学習・交流・学校連携をまとめて比べる
オンラインフリースクールによって、特徴はかなり異なります。
学習支援に力を入れているところもあれば、人との交流や安心できる居場所を重視しているところもあります。
出席扱いへのサポートだけでなく、お子さんに必要なものをまとめて比較すると選びやすくなります。
「出席扱いへの支援があり、今のお子さんに合いそうなオンラインフリースクールを具体的に比べたい」という方は、料金・学習支援・無料体験なども含めてこちらの記事で比較しています。
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まだ、
「フリースクールまで必要なのかな?」
と迷っている家庭もあるでしょう。
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オンラインフリースクールの出席扱いについてよくある質問
オンラインフリースクールに入れば必ず出席扱いになりますか?
必ず出席扱いになるわけではありません。
オンラインフリースクールへの入会ではなく、お子さんの学習状況や学校との連携などを確認したうえで、在籍校の校長が判断します。
利用前に学校へ相談しておくと安心です。
学校から「出席扱いにできない」と言われたら?
まず、
「どの条件が満たせていないのでしょうか?」
と確認してみましょう。
必要な資料が足りないのか、学習状況を確認する方法に課題があるのかによっても違います。
担任だけでは判断できない場合は、管理職や教育委員会へ確認する方法もあります。
ただし、「国の制度だから必ず認めてもらえる」という仕組みではありません。
出席扱いになることにデメリットはある?
出席扱いそのものが、お子さんにとって悪い制度というわけではありません。
注意したいのは、出席扱いにすること自体が目的になってしまうことです。
「今日は何時間やった?」
「出席になるから参加して」
と確認され続けることで、お子さんがプレッシャーを感じる場合があります。
制度は、お子さんの今の学びを支えるために利用したいですね。
高校受験は出席扱いなら安心ですか?
高校入試では、出席日数や成績、調査書などの扱いが学校や地域によって異なります。
そのため、
「出席扱いになったから高校受験は大丈夫」
とは一概に言えません。
志望校が決まっている場合は、在籍中学校の先生にも早めに相談しておきましょう。
まとめ|オンラインフリースクールの出席扱いは学校との早めの相談が大切
オンラインフリースクールを利用しただけで、自動的に学校の出席扱いになるわけではありません。
一方で、一定の要件を満たした場合には、在籍校の校長の判断によって指導要録上の出席扱いになることがあります。
大切なのは、
- 学校と早めに相談すること
- 学習内容や記録を共有できること
- お子さんに合った学びを続けること
- 出席扱いだけを目的にしないこと
です。
「出席日数を増やすため」だけではなく、今のお子さんが取り組んでいる学びを学校にも理解してもらうための仕組みとして考えてみましょう。
これから試してみたい工夫
まずは、次の順番で進めてみてください。
- 今のお子さんがオンラインなら学べそうか考える
- 利用候補のサービスで学校連携の方法を確認する
- 入会前に在籍校へ出席扱いについて相談する
- 学校が必要とする資料や条件を確認する
- 利用後も学習状況を学校へ共有する
- 出席だけでなく、お子さんが無理なく続けられているかを見る
「実際にどのオンラインフリースクールなら、出席扱いへの支援を受けやすいの?」
と具体的なサービスを比較したくなった方は、料金や学校連携、学習内容なども一緒に確認してみましょう。
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出席扱いは、お子さんを無理に学校へ戻すためだけの仕組みではありません。
「この子が今できていること」
「今いる場所で続けている学び」
を大切にしながら、学校とも相談し、お子さんの育ちを支える方法を探していきましょう。
参考
文部科学省「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」
文部科学省「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について」


