
「学校に行きたくないと言う日が増えてきた」
「このまま勉強が遅れてしまわないかな」
「家にいる時間が長くなって、人とのつながりがなくならないか心配……」
お子さんが学校に行けなくなると、お父さんお母さんにはさまざまな心配が重なります。
「うちの子に合う場所を探してあげたい」と思ってフリースクールを調べても、通える範囲に施設がなかったり、毎日の送迎が難しかったりすることもありますよね。
そんなとき、選択肢の一つになるのがオンラインフリースクールです。
自宅から参加できるため、外出することにまだ不安があるお子さんも、自分のペースで人とつながったり、学習を再開したりできます。
ただし、オンラインフリースクールならどこでも同じというわけではありません。
- 人との交流を大切にしているところ
- 学習サポートが充実しているところ
- 出席扱いにつながるよう学校との連携を支援してくれるところ
など、それぞれ特徴があります。
この記事では、2026年現在のオンラインフリースクールについて、料金、出席扱いへのサポート、体験方法などを比較しながら紹介します。
「今のこの子には、どんな場所なら安心できそうかな?」
そんな視点で、お子さんの姿を見取りながら読んでみてください。
最初から入学を決める必要はありません。
まずは資料を見たり、説明会や無料体験を利用したりするところから始めてみましょう。
オンラインフリースクール2校+不登校向け個別指導1社を比較
最初に、今回紹介する3つのサービスを比べてみましょう。
| サービス | 料金の目安 | 対象 | 特徴 | 出席扱いへの支援 | 最初にできること |
|---|---|---|---|---|---|
| aini school | 月21,000円~29,000円 | 小1~中3 | 交流・探究・メタバース | あり | 説明会・体験 |
| クラスジャパン小中学園 | 月27,500円 | 小中学生 | 学習・担任・出席扱い支援 | あり | 初月月額無料トライアル |
| ティントル | 小学生30分1,320円~ | 小・中・高校生 | 完全1対1の個別指導 | コースによる支援 | 個別相談・無料体験 |
※料金やサービス内容は変更される場合があります。申込み前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
aini schoolは、オンライン上のメタバース校舎を中心に、人との交流や多様な学びを大切にしています。
クラスジャパン小中学園は、学習を続けながら出席扱いや成績評価につなげたい家庭にとって検討しやすいサービスです。
ティントルは厳密にはオンラインフリースクールではなく、不登校専門のオンライン個別指導です。
ただ、「集団に入るのはまだつらそう」というお子さんにとって、1対1から始められる選択肢になるため、あわせて紹介しています。
迷ったら「今、一番困っていること」から考えてみよう
サービスを選ぶときに、「一番評判がいいところはどこ?」と考えてしまうかもしれません。
けれども、大切なのはランキングよりも、お子さんの今の姿です。
「人とのつながりを少しずつ増やしてほしい」という場合は、aini schoolが候補になります。
「勉強の遅れや出席扱いが心配」という場合は、クラスジャパン小中学園を確認してみましょう。
「集団そのものが負担になっている」という場合は、ティントルのような1対1から始める方法があります。
どれが正解ということではありません。
お子さんの今の気持ちに合わせて選ぶことが、育ちを支える第一歩です。
まずは、気になる方の説明会や体験内容を確認してみましょう。
オンラインフリースクール「aini school」
不登校生徒向けオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」
一方で、
「オンラインでも集団に入るのはまだつらそう」
「大人数では緊張してしまう」
というお子さんには、1対1から始める方法もあります。
ティントルはオンラインフリースクールではありませんが、不登校のお子さんに特化したオンライン個別指導です。
集団への参加を急がず、まず一人の先生との関係づくりから始めたい場合に検討してみてください。
不登校専門オンライン個別指導「ティントル」
オンラインフリースクールとは?不登校でも自宅から学べる選択肢
通学型のフリースクールとの違い
一般的なフリースクールは、学校とは別の施設へ実際に通い、学習や活動を行います。
一方、オンラインフリースクールでは、パソコンやタブレットなどを利用して自宅から参加します。
サービスによって違いがありますが、
- オンライン授業
- ホームルーム
- 子ども同士の交流
- 個別面談
- 学習サポート
- 探究活動や部活動
などが用意されています。
学校に行けなくなったばかりのお子さんの場合、「別の場所へ毎日通う」ということ自体が大きな負担になることがあります。
そんなとき、自分の部屋から参加できることは大きなメリットです。
たとえば、最初はカメラをオフにして授業を見るだけだった子が、少しずつ好きな活動に興味を持ち、「今日は参加してみようかな」と思えるようになることも考えられます。
大人から見ると小さな一歩に見えるかもしれません。
しかし、その子なりの変化の姿を見取ることが大切です。
学校以外での学びの道についての記事はこちら。
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オンライン学習が出席扱いになることもある
親御さんにとって気になるのが、「オンラインフリースクールに参加した日は学校の出席になるの?」という点ではないでしょうか。
文部科学省では、一定の要件を満たしたうえで、自宅でICTなどを利用した学習を行った場合、在籍する学校の校長が指導要録上の出席扱いとすることができるとしています。(文部科学省)
ただし、オンラインフリースクールへ入学すれば、自動的に出席扱いになるわけではありません。
出席扱いを希望する場合は、サービス側だけでなく、在籍している学校とも相談することが大切です。
学校との連携を支援してくれるサービスを選ぶと、親御さんだけで手続きを考える負担を減らしやすくなります。
学校以外で取り組んだ学習が成績評価につながる場合も
2024年8月には、文部科学省から、不登校のお子さんが学校外の施設や自宅などで行った学習について、一定の条件を満たせば学校の成績評価へ反映できることが示されました。(文部科学省)
「学校へ行けていないから、勉強しても意味がない」ということではありません。
自宅で取り組んだことも含め、その子がどのように学んでいるのかを学校と共有していくことが大切になっています。
オンラインフリースクールを選ぶ4つのポイント
お子さんが安心して参加できそうか
最初に確認してほしいのは、料金や教材ではありません。
お子さんが「ここなら少し参加してみてもいいかな」と感じられそうかどうかです。
たとえば、次のような点を確認してみましょう。
- カメラをオンにする必要があるか
- 発言を求められる場面が多いか
- 見学だけでも参加できるか
- 先生はどのように声をかけるか
- 一緒に活動する人数はどのくらいか
学校での人間関係に疲れているお子さんにとっては、オンライン上であっても、大人数の集団が負担になることがあります。
「参加できるか」ではなく、「安心して過ごせそうか」という視点で見てみてください。
居場所を重視するか、学習を重視するか
オンラインフリースクールによって、得意な支援は異なります。
人との交流や好きなことを通じて自信を取り戻していくことを重視するサービスもあれば、学校の学習内容や進路を意識して支援するサービスもあります。
「うちの子には何が必要なのだろう?」
そう感じたら、今一番心配していることを書き出してみるのも一つの方法です。
勉強が止まっていることよりも、人とのつながりがなくなっていることが気になるのであれば、まず居場所を重視してもよいでしょう。
反対に、お子さん本人が「勉強が分からなくなるのが怖い」と感じているなら、学習支援が手厚いサービスが合うかもしれません。
料金は月額だけで判断しない
オンラインフリースクールを比較するときは、月額料金だけでなく、全体でどれくらいの費用になるかを確認しましょう。
特に確認しておきたいのは、
- 入会金
- 月額料金
- 教材費
- 個別指導などのオプション料金
- 出席扱いに関する支援費用
- 保護者面談などの追加費用
です。
自治体によってはフリースクール利用料への助成制度が設けられている場合もあります。
住んでいる自治体のホームページもあわせて確認してみましょう。
最初から入学を決めず、説明会や無料体験を利用する
ホームページをどれだけ読んでも、お子さんとの相性までは分かりません。
そこで活用したいのが、説明会や無料体験です。
お父さんお母さんだけで先に説明を聞いてもよいでしょう。
そのうえで、
「こんなところがあるみたいだけど、見てみる?」
くらいの声かけから始めてみる方法もあります。
すぐに答えを求めないことも大切です。
交流や居場所を大切にしたい場合は、aini schoolの雰囲気を確認してみましょう。
オンラインフリースクール「aini school」
学習や出席扱いへのサポートを重視したい場合は、クラスジャパン小中学園を比較してみてください。
不登校生徒向けオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」
「どちらも集団なので、今のこの子には少し負担が大きいかも」と感じる場合は、無理に参加させる必要はありません。
1対1で先生とかかわるところから始められるティントルも選択肢になります。
不登校専門オンライン個別指導「ティントル」
不登校の子におすすめのオンラインサービス3選
aini school|交流や好きなことから始めたい子に
aini schoolは、小学1年生から中学3年生を対象としたオンラインフリースクールです。
メタバース上の校舎を利用し、自宅にいながら授業や交流に参加できます。
料金は参加日数によって異なり、2026年現在のメタバース基本プランは月5日のライトプランが月額21,000円、月10日のプチベーシックプランが25,000円、平日毎日参加できるベーシックプランが29,000円です。別途、入学金30,000円が設定されています。
毎朝のホームルームや学習サポートだけでなく、さまざまな授業や交流活動も用意されています。
特に魅力なのは、「学校の勉強だけ」が活動の中心ではないことです。
好きなことや興味のあることを入口にして、人とかかわる経験を少しずつ増やしていけます。
たとえば、「勉強しよう」と言われると気持ちが重くなる子でも、ゲームやアート、科学など興味のある活動なら、「ちょっと見てみたい」と思えることがあります。
そんな小さな「やってみたい」の姿を見取り、次の育ちにつなげていきたい家庭に向いています。
aini schoolでは、出席証明書の発行や学校・教育委員会との連携サポートも行っており、希望者の97%が出席扱いを取得したという2026年2月時点の実績も公表しています。最終的な出席扱いの判断は在籍校側となる点には注意しましょう。
一方で、メタバース上でも人との交流が中心になるため、集団そのものに強い負担を感じているお子さんには合わない場合があります。
「すぐに入学」ではなく、まず説明会で実際の雰囲気や参加方法を確認してみると安心です。
オンラインフリースクール「aini school」
クラスジャパン小中学園|学習と出席扱いを重視したい家庭に
クラスジャパン小中学園は、自宅から利用できるオンラインフリースクールです。
2018年に開校し、これまでに2,000人以上のお子さんを支援したとしています。現在は明光義塾のグループとして運営されています。
大きな特徴は、担任となる「ネットの先生」が一人ひとりの学習を支えてくれることです。
一人では勉強に取りかかりにくいお子さんでも、その日の状態を見ながら学習計画を立てて進めていけます。
また、
- ネット教材
- ホームルーム
- オンライン部活動
- 学習レポート
- 保護者へのサポート
などが用意されています。
出席扱いや成績評価についても、学習状況をまとめたレポートを学校へ提出するなど、在籍校との連携を意識した仕組みがあります。
料金は月額27,500円、入会金11,000円です。
初月の月額利用料は無料のため、「いきなり長期間続けられるか分からない」という家庭でも試しやすくなっています。
ただし、「初月無料=完全無料」ではありません。入会金は必要となるため、申込み前に確認しておきましょう。
「学校には行けていないけれど、勉強は続けたい」
「高校進学を考えると、出席や成績も気になる」
そんなお子さんの育ちを支えたい家庭では、有力な候補になります。
不登校生徒向けオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」
ティントル|集団が苦手なら1対1という選択肢
「オンラインフリースクールでも、知らない子がたくさんいる場所には入りたくない」
そんなお子さんもいます。
その場合は、無理に集団へ入れるのではなく、1対1から始めてみる方法があります。
ティントルはフリースクールではなく、不登校のお子さんを専門としたオンライン個別指導・家庭教師サービスです。
完全1対1なので、お子さんの学習状況や気持ちに合わせて授業を進めてもらえます。
「今は中学生だけれど、小学校の算数から分からなくなっている」という場合も、必要なところまで戻って学び直すことができます。
料金は30分1コマの場合、小学生1,320円から、中学生1,870円から、高校生2,970円からです。授業を受けた分だけ支払う後払い制で、曜日や時間、回数も調整できます。
これは、「毎週決まった回数を続けられるか分からない」というお子さんにも利用しやすい仕組みです。
注意したいのは、aini schoolやクラスジャパンのようなオンラインフリースクールとは目的が少し違うことです。
友達づくりや集団での居場所よりも、1対1での学習や関係づくりを重視したい家庭に向いています。
いきなり勉強をたくさん進めるのではなく、「まず一人の先生と安心して話せるようになる」ことから始めてもよいでしょう。
不登校専門オンライン個別指導「ティントル」
オンラインフリースクールの注意点・デメリット
入会すれば必ず出席扱いになるわけではない
オンラインフリースクールを検討するとき、最も注意したいポイントです。
出席扱いについて支援しているサービスであっても、そのサービス側だけで出席扱いを決めることはできません。
最終的には在籍校の校長が判断します。(文部科学省)
そのため、出席扱いを希望する場合は、早い段階から在籍校へ相談しておくことをおすすめします。
「フリースクールに入ったから、学校とはもう関係ない」と切り離して考えるのではなく、学校と新しい学びの場が一緒にお子さんの育ちを支えていく形が理想です。
オンラインが合わないお子さんもいる
自宅から参加できることは大きなメリットですが、オンラインならすべてのお子さんに合うわけではありません。
画面を長時間見ることに疲れる子もいます。
対面で話す方が安心できる子もいます。
また、自宅だからこそ気持ちの切り替えが難しい場合もあります。
体験したときに「ちゃんと参加できたか」だけを見るのではなく、
「終わったあと、この子の表情はどうかな?」
という姿も見取ってみてください。
最初は親御さんのサポートが必要になることも
オンラインであっても、最初からお子さん一人ですべてできるとは限りません。
ログイン方法を確認したり、機器を準備したり、その日の体調に合わせて参加を調整したりする必要があります。
ただ、親御さんが先生役になる必要はありません。
家庭だけですべて抱え込まず、スクールのスタッフや学校、必要に応じて地域の相談機関にもつながってください。
不登校で不安な夜にできることについての記事はこちら。
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オンラインフリースクールについてよくある質問
オンラインフリースクールは学校の出席扱いになりますか?
一定の要件を満たせば、出席扱いとなる可能性があります。
ただし、利用すれば自動的に出席になる制度ではありません。
お子さんの学習状況や学校との連携などを踏まえて在籍校が判断するため、出席扱いを希望する場合は事前に学校へ相談しましょう。
小学生でも利用できますか?
小学生から利用できるオンラインフリースクールがあります。
今回紹介したaini schoolは小学1年生から中学3年生が対象です。
低学年のお子さんの場合は、最初のうちはパソコンへの接続などをお父さんお母さんが手伝う必要があるかもしれません。
「一人で全部できるようにする」のではなく、少しずつ自分でできることを増やしていけば大丈夫です。
勉強がかなり遅れていても利用できますか?
利用できます。
不登校のお子さんの場合、学校を休んでいる期間だけでなく、それ以前から授業が分からなくなっているケースもあります。
今の学年に無理に合わせるのではなく、「どこから分からなくなったかな」と学習の姿を丁寧に見取り、必要なところから戻ることも大切です。
特に1対1型のティントルは、学び直しを重視したい家庭に検討しやすいでしょう。
無料体験や説明会だけでも大丈夫ですか?
もちろん、最初は情報収集からでかまいません。
むしろ、いきなり入学するよりも、説明会や体験を利用してお子さんとの相性を確認することをおすすめします。
一つだけで決める必要もありません。
親御さんが複数のサービスを比較して、「この子ならどちらが安心できそうかな」と考えてからお子さんに提案してもよいでしょう。
まとめ|お子さんに合う場所を、まず小さく試してみよう
学校に行けなくなると、お父さんお母さんはどうしても「早く元に戻さなければ」と焦ってしまいます。
けれども、大切なのは学校へ戻ることだけではありません。
お子さんが、
「ここなら安心できる」
「ちょっとやってみたい」
「また明日も参加してみようかな」
と思える場所を見つけることも大切です。
今回紹介した3つには、それぞれ違いがあります。
- 交流や探究活動を大切にするならaini school
- 学習や出席扱いへの支援を重視するならクラスジャパン小中学園
- 集団が負担なら1対1のティントル
という視点で考えてみると選びやすくなります。
これから試してみたい工夫
まずは、「どこへ入学させよう」と考えるのではなく、お子さんが今どんなことに困っているのかを見てみましょう。
次の順番で進めると、親子ともに負担を抑えやすくなります。
- お子さんが「交流」「学習」「1対1」のどれなら始めやすそうか考える
- 気になるサービスを1~2か所選ぶ
- 親御さんが先に資料や説明会で確認する
- お子さんが興味を示したら体験してみる
- 出席扱いを希望する場合は在籍校へ相談する
- 実際のお子さんの姿を見てから入学を考える
「せっかく体験したのだから続けなければ」と考える必要もありません。
合わなければ、別の方法を探して大丈夫です。
交流や人とのつながりを大切にしながら過ごしたいお子さんなら、aini school。
学習を続けながら、出席扱いや学校との連携も考えたいお子さんなら、クラスジャパン小中学園。
まずは、この2つから「今のこの子に近いのはどちらかな?」と考えてみてください。
オンラインフリースクール「aini school」
不登校生徒向けオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」
そして、集団への参加そのものがまだ負担になっている場合は、焦らなくても大丈夫です。
1対1で先生との関係をつくりながら、少しずつ学習を始められるティントルという方法もあります。
不登校専門オンライン個別指導「ティントル」
オンラインフリースクールは、お子さんを無理に学校へ戻すための場所ではありません。
「今いる場所から、安心できる次の一歩を見つけるための選択肢」として、まずは説明会や体験から小さく試してみてはいかがでしょうか。
参考
・文部科学省「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」(文部科学省)
・文部科学省「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について(通知)」(文部科学省)
・文部科学省「不登校対策(COCOLOプラン等)について」(文部科学省)

