子育て

【解説】赤ちゃんの成長に必要な睡眠の注意点とその改善方法

赤ちゃんにとって睡眠は非常に重要で、成長するために十分な睡眠をとることが必要です。新米パパやママに赤ちゃんの睡眠に関する基本的な知識をご紹介します。赤ちゃんが健康的な睡眠から、元気に成長できるよう参考にしていただけたらと思います。

赤ちゃんの睡眠とは

赤ちゃんの睡眠は、成長期にある赤ちゃんにとって重要な要素であり、適切な睡眠を取ることは、身体的・精神的に健康な成長をするために必要不可欠です。赤ちゃんの睡眠の重要なポイントを紹介します。

睡眠時間

赤ちゃんの睡眠時間は、生後1か月から6か月までの間で、約14~17時間が一般的です。それ以降、6か月から1歳までの間で、約12~16時間が一般的です。ただし、個人差があるため、それぞれの赤ちゃんに合わせた睡眠時間を確保する必要があります。

睡眠サイクル

赤ちゃんの睡眠サイクルは、成人とは異なります。赤ちゃんは、非REM睡眠とREM睡眠を交互に繰り返します。非REM睡眠は、深い眠りで、体力や免疫力を回復するために重要です。REM睡眠は、脳の発達や記憶の定着に必要な睡眠です。

睡眠中の姿勢

赤ちゃんの睡眠中の姿勢は、一般的に仰向け寝が推奨されています。これは、うつ伏せ寝による赤ちゃんの窒息やSIDS(乳幼児突然死症候群)の危険性があるためです。SIDSは、特に生後2ヶ月から6ヶ月までの赤ちゃんに起こりやすい症状となっています。

また、赤ちゃんが横向きで寝ることも危険です。横向きで寝ると、赤ちゃんの顔がベッドの壁に当たったり、枕に埋もれたりして窒息する危険性があります。赤ちゃんを寝かせる際には、仰向け寝を推奨し、横向きは避けるようにしましょう。

眠る場所

赤ちゃんに適したベッド

寝相が悪くても落ちにくいようなデザインや、添い寝している大人の枕や掛け布団が赤ちゃんの顔を覆ったりすることを防ぐための高い柵が必要です。

タバコの煙やアレルゲンが少ない場所にする

赤ちゃんは、まだ肺や免疫系が未発達なため、タバコの煙やアレルゲンなどの刺激物に敏感です。赤ちゃんが寝る場所は、タバコを吸う人のいない場所に設置しましょう。また、ほこりやカビなどのアレルゲンを減らすために、部屋の掃除や換気を定期的に行うようにしましょう。

清潔で破れたりベッドに合わないサイズの寝具を使用しない

赤ちゃんが寝る場所には、清潔で破れたり、ベッドに合わないサイズの寝具を使用しないようにしましょう。寝具は、洗濯機で洗えるものを選び、洗濯をすることで清潔に保ちましょう。また、赤ちゃんが寝るベッドは、ベッドガードが必要な場合があります。ベッドガードを使うことで、赤ちゃんがベッドから転落することを防ぐことができます。

直射日光が当たらない、涼しい場所にする

赤ちゃんが寝る場所は、直射日光が当たらない、涼しい場所に設置するようにしましょう。赤ちゃんは、暑さや寒さに敏感であり、直射日光が当たると熱中症のリスクが高まります。また、風通しの良い場所に設置することで、空気の入れ替えを促すことができます。

これらの対策を施すことで、赤ちゃんが安心して眠ることができる環境を整えることができます。また、赤ちゃんが安全に眠れるように、親が見守ることが大切です。

赤ちゃんの睡眠の質を上げるには

赤ちゃんの睡眠には、以下が影響を及ぼします。

寝室の温度

赤ちゃんの睡眠には、快適な温度が必要です。一般的には、赤ちゃんの寝室の温度は20〜22℃が適切です。暑すぎると赤ちゃんが汗をかいてしまい、寒すぎると赤ちゃんが体温を下げるためにエネルギーを使ってしまい、睡眠の質が低下します。

騒音

赤ちゃんは、静かで穏やかな環境で眠ることが必要です。騒音は、赤ちゃんの睡眠を妨げ、目覚める原因になります。したがって、赤ちゃんの寝室には、可能な限り静かな環境を作ることが重要です。また、白いノイズや心地よい音楽など、赤ちゃんが落ち着く音を流すことも効果的な方法の一つです。

親のストレス

赤ちゃんは、両親のストレスを感じることがあります。両親がストレスを抱えていると、赤ちゃんも不安やイライラを感じ、眠りが浅くなってしまいます。自身がストレスを感じている場合は、リラックスする時間を作ったり、ストレスを解消する方法を見つけることが大切です。

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日中の活動量

赤ちゃんが適度な活動を通じて、体力を消耗していると、より良い睡眠を得ることができます。

寝かしつけの方法

赤ちゃんを寝かしつける際には、安全で快適な環境を作り、ルーティンを設けることが大切です。例えば、寝る前にお風呂に入れる、絵本を読む、歌を歌うなどの習慣を作ることで、赤ちゃんは眠りに落ちやすくなります。また、赤ちゃんを寝かしつける際には、抱っこや揺らし、お腹をさするなど、赤ちゃんが安心する方法を取り入れることが大切です。

以上が、赤ちゃんの睡眠に影響する主な要因です。ママやパパは、これらに注意を払い、赤ちゃんが良質な睡眠を得られるように努めることが大切です。

赤ちゃんの睡眠トラブルと改善方法

赤ちゃんの睡眠トラブルには、夜泣き、不眠症、寝返りができないなどがあります。以下に、それぞれのトラブルに対する解決策を説明します。

夜泣き

夜泣きは、赤ちゃんが夜中に泣き出すことで、赤ちゃんの親にとっては非常にストレスがかかることがあります。夜泣きの原因は、赤ちゃんの成長段階や健康状態、環境の変化など様々です。夜泣きを解決するためには、以下の方法が有効です。

寝室の環境を整える

赤ちゃんの寝室を快適な温度に保ち、静かで明るすぎない環境を作ることが重要です。

安心感を与える

落ち着かせることが重要です。赤ちゃんと過ごす時間を増やし、赤ちゃんに愛情を示し、安心感を与えること抱っこしたり、揺らしたり、歌を歌ったりすることで安心感を与えることができます。

睡眠前のリラックスタイム

赤ちゃんがリラックスできるよう、定期的な授乳やおむつ替え、バスタイムやマッサージなどのリラックスタイムを設けましょう。

不眠症

赤ちゃんの不眠症は、寝つきが悪く、途中で目が覚めたり、寝起きが悪かったりすることがあります。不眠症の原因は、夜泣きや体調不良、過剰な刺激など様々です。不眠症の改善には夜泣きの対応が有効ですので夜泣きの欄をご参照ください。

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まとめ

赤ちゃんの睡眠環境を整えること、適切な睡眠時間を確保すること、仰向けで寝かせること、快適な室温や湿度を維持することなど、注意点はいくつかあります。これらの注意点に加え、赤ちゃんが寝る前にバスタイムを取ることや、寝室の照明を落とすなどの改善方法もあります。適切な対処法を実践することで、赤ちゃんの健やかな成長を促進することができます。しかし、赤ちゃんの睡眠に関して悩みがある場合には、一度医師や専門家に相談されることをおすすめします。

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かつおう

奈良県在住。のびのびと自然の中で育つ6歳の娘と3歳の息子のパパ。IT×マネジメント×脳科学を駆使して、職員と子どもたちの自立をはぐくむ保育に取り組む副園長。

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